未開封の「スーパーマリオブラザーズ」1200万円で落札
7月
13日
今回オークションに出品されたのは1985年にアメリカで販売された「スーパーマリオブラザーズ」の初期生産版です。パッケージはコレクター向けのゲームグッズを取り扱い製品状態などを公平に評価する「WataGames」により、製品状態は10段階中「9.4」、パッケージの品質は「A+」(CからA++までの7段評価で上から2番目)と評価されています。
なお、これまで史上最高額の「単一のゲームソフト」だったのも、未開封品の「スーパーマリオブラザーズ」でした。これまで史上最高額で落札されたゲームソフトだった未開封品のスーパーマリオブラザーズは、2019年2月に落札されたもので、「WataGames」の指標では製品状態が「9.4」、パッケージ品質が「A++」でした。このソフトが超高額で落札された理由としては、パッケージに貼られた「任天堂のロゴ入りの黒色円形箔押しステッカー」が挙げられています。
任天堂は1985年から1986年の間、アメリカでファミリーコンピュータの海外版であるNESが売れるかどうかを確かめるために、ニューヨークとロサンゼルスでテスト販売を行っていました。その後、アメリカ全土でNESおよびNES用のゲームソフトが販売されることになるわけですが、このテスト販売時にゲームソフトのパッケージを包むプラスチック製のフィルムを留めるため、任天堂はロゴ入りの黒色円形箔押しステッカーを使用していました。また、テスト販売時に任天堂はNES本体と「ダックハント」や「ジャイロセット」といったゲームソフトをセットで販売していたそうですが、「スーパーマリオブラザーズ」だけは本体とは完全に別売りで販売していたそうです。「任天堂のロゴ入りの黒色円形箔押しステッカー」付きの「スーパーマリオブラザーズ」は数か月しか生産されていなかったため、ステッカー付きの未開封品にはとてつもない価値があるといいます。