『シチリアーノ 裏切りの美学』@<マルコ・ベロッキオ>監督
6月
11日
シチリアのマフィアの中で初めて組織を裏切り、情報提供者となった男「トンマーゾ・ブシェッタ」の実話をもとにした本作。組織の秘密は絶対に守らなければいけない≪血の掟≫が徹底されているマフィアの中で、彼はなぜ政府に寝返ったのか。内部抗争が激化した1980年代を舞台に、組織の撲滅に執念を燃やす判事から捜査への協力を求められた大物マフィアの実像を描きます。
「ブシェッタ」を演じたのは、 『ラッシュ/プライドと友情』 (2013年・監督:ロン・ハワード)・『修道士は沈黙する』(2016年・監督:ロベルト・アンド)などで知られる<ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ>。『いつだってやめられる』シリーズの<ルイジ・ロ・カーショ>、『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』(2012年・監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ)の<ファウスト・ルッソ・アレジ>もキャストに名を連ねています。
監督は、『夜よ、こんにちは』「2003年)・ 『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』 (2009年)など、社会派の巨匠として知られる<マルコ・ベロッキオ>が務め、2019年の第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で初披露された作品です。また、2020年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞や監督賞を含む最多6部門で受賞を果たしています。