神戸の婦人服メーカー「(株)ハヴァナイストリップ」自己破産
5月
26日
「ハヴァナイストリップ」のブランド名で、50代から60代の女性をメインターゲットとし、婦人服やバッグ、靴、帽子、雑貨の企画販売を手掛けていました。下着を除くインナーからアウター全般を取り扱い、靴と雑貨以外のアイテムは全て自社で企画し外注にて製造。北海道から沖縄までの主要都市の百貨店、ショッピングモールの直営インショップで販売し、ピーク時の2008年7月期には売上高約41億7600万円をあげていました。
しかし、その後は国内アパレル市場の縮小、ファストファッションの台頭等で販売不振を余儀なくされ、不採算店舗の閉鎖を進めるなどし、2020年2月末には店舗数が52まで減少。また、2019年7月期の売上高は20億2862万円にとどまり、3期連続で赤字を計上し、厳しい資金繰りが続いていたようです。
このため、金融機関に対し借入金の返済のリスケジュールを要請するなどして再建に努めていたものの、消費税増税や記録的な暖冬に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴い出店する百貨店やショッピングモールが休業となり、売上が激減。支えきれなくなり、今回の申請となりました。
なお、保全管理人の管理のもと、営業を継続しながら、スポンサー企業へ一部事業を譲渡する予定で調整している。