東証1部上場の1902年(明治35年)に大阪の繊維の卸売り業者として創業したアパレル大手「レナウン」は15日、法的整理の一つである民事再生手続きに入り、経営破綻しています。
負債総額は約138億円7900万円。新型コロナウイルスの感染拡大で、衣料品の販売が急減する中、資金繰りに行き詰まり自主再建を断念しました。コロナ禍による上場企業の破綻は初めてで、今後、中小企業は元より、大手企業を取り巻く環境が一段と厳しくなるのは確実です。
レナウンは、「ダーバン」や「アーノルドパーマー」などのブランドで成長しました。1990年代以降、主力の百貨店向けの販売が低迷し、1990年に買収した英国の高級ブランド「アクアスキュータム」も不振で、赤字が続いていました。
子会社のレナウンエージェンシー(東京都江東区)が同日、債権者として申し立てを行い、東京地裁が手続きの開始を決めました。今後は管財人の下でスポンサーを探します。レナウン株式は6月16日付で上場廃止となり、株式売買は前日の6月15日までとなります。
1960年代からは若い女性向けのファッションを多く手がけ、わたしの世代では故<淀川長治>さんの映画解説でお馴染みだった『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)のスポンサーとして印象的なコマーシャルソングで一世を風靡していた企業でした。
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