<山口つばさ>『ブルーピリオド』@マンガ大賞2020
3月
16日
『ブルーピリオド』は、『月刊アフタヌーン』(講談社)で2017年8月号から連載中で、美術大学受験予備校や入学試験での苦悩を描いた物語です。成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつも、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生「矢口八虎」は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は「八虎」を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていきます。美術のノウハウやうんちく、美大を目指して青春を燃やす姿が描かれています。
コミックスは現在6巻まで刊行されており、「このマンガがすごい!2019」オトコ編第4位、「このマンガがすごい!2020」オトコ編第14位などに選ばれていました。
「マンガ大賞」は2008年に創設され今年13回目。昨年1年間に単行本が発表された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が対象で、一次選考では選考員が最大5作品に投票し、得票数上位12作品(同率順位含む)がノミネート。二次選考では、選考員が全12作品を読んだ上で1、2、3位を選定し、もっともポイントの多かった1作品が「マンガ大賞」に選出。今年は一次選考238作品の中から選ばれました。
これまでの同賞受賞作やノミネート作が、アニメ化はもちろん数多くドラマや映画化されています。2008年の第1回大賞 『岳』 (石塚真一)は<小栗旬>主演で、第3回の 『テルマエ・ロマエ』 (ヤマザキマリ)も<阿部寛>主演で映画化。また、第5回大賞の 『銀の匙』 (荒川弘)は、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化&Sexy Zone<中島健人>主演で実写映画化され、2017年大賞の 『響~小説家になる方法~』 (柳本光晴)は、元「欅坂46」の<平手友梨奈> 主演で映画化されています。