『風の電話』(特別表彰)@第70回ベルリン国際映画祭
3月
1日
この映画は、東日本大震災で小学生の時に家族を失った少女「ハル」(モトーラ世理奈)を描いた作品で、広島から故郷・岩手にたどり着くまでの道のりと心の救済を描いています。犠牲者に思いを伝える場として岩手県大槌町に設置された実在の電話ボックスがモチーフとなっていて、「ハルが生きる力を取り戻していく物語です。
23日夜に公式上映され、高い評価を受けていました。、審査員は本作について「我々は穏やかでありながらも壮大なロードムービーに大変心を打たれました。そして、つらいけれど希望のある、忘れることのできないラストシーン。この困難な時代に、喪失の空虚さと人と人との繋がりの温かさの両方を共存させることが、これまで以上に重要になってきています。この映画は優雅さと力の両方をもって、見事にそれを成し遂げています」と講評しています。