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今年の読書(9)『垂れ込み』堂場瞬一(ハルキ文庫)

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第1巻目の 『交錯』 に始まる、足で稼ぐ強行班種l瑠真の行動は刑事「沖田大輝」と警視庁随一の捜査分析能力を持つ知性派刑事「西川大和」を主人公とする「警視庁追跡捜査係」シリーズとして、前作8巻目 『脅迫者』 に次ぐ第9巻目となるのが本書『垂れ込み』です。

捜査が終わった未解決事件を追い続けている「追跡捜査係」ですが、15年前に発生した上野駅での通り魔殺人事件の犯人を知っているという「垂れ込み電話」が「山岡」という男から入り、電話を受けた「沖田」は待ち合わせ場所に出向くのですが、現れませんでした。気になる「沖田」は電話の会話の内容から、高級住宅地に住む大手食品メーカー勤務の「山岡卓也」の住居を突き止めますが、「山岡」は他殺死体で発見されます。

手順通り「山岡」の近辺調査から始めますが、彼は家のローンがありながら高級車「アウディー」に乗り、プレミアムな高級腕時計を持っているということが判明、「沖田」は、山岡の殺人捜査班とは別行動をとり、真実に近づいていきます。

後半は読者も犯人らしき人物に辿りつきますが、結末のつけ方が楽しみになりながら最終の422ページを迎えることになります。
#ブログ #文庫本 #読書

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