世界気象機関(WMO)は7日、南極で過去最高気温となる18.3度が観測された可能性があるとして情報を精査すると発表しています。南極でこれまで観測された最高気温は、2015年3月24日の17.5度(南極半島北端のエスペランサ基地)というのが記録です。
(WMO)によりますと、観測されたのは6日、南極半島にあるアルゼンチンのエスペランサ観測基地(BASE ESPERANZA,アルゼンチン:南緯63度24分・西経56度59分座標:)にてです。アルゼンチンの気象当局はツイッターで、同基地に置かれた温度計の写真を掲載しています。
(WMO)は、風が山を越え、乾いた熱風が吹き下ろす「フェーン現象」が起きた可能性があると指摘。「状況からして記録は間違いないと思われるが、アルゼンチン側からの完全なデータ提供を受けて精査する」としています。
南極大陸から南米大陸に向かって延びる南極半島は、温暖化が最も激しく進行している地域の一つ。(WMO)によりますと、過去50年で兵気温気温は約3度上昇しており、南極半島西岸にある氷河は過去50年で87%が失われており、ここ12年で特に大幅に減少したとのことです。
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