今年の読書(6)『悲嘆の門 (下)』宮部みゆき(新潮文庫)
1月
25日
相変わらず連続殺人事件の犯人探しに、元警視庁刑事の「都築」と奔走する「三島幸太郎」です。「都築」は第一の殺人事件と思われる苫小牧の殺人現場まで出向き、「ガラ」の助言で犯人を突き止め、現地の刑事に情報を流し犯人が逮捕されますが、そのニュースを見た別の事件の親娘が自首するなどして連続殺人ではないと分かり出します。
そうした中行方不明の同僚「森永健司」の父親「宗司」が上京、「孝太郎」は父親の話から「森永」の心の葛藤の真実を知ることになります。
そうした中、「孝太郎」は妹「一美」の友人「美香」の周囲で起こっている不穏な状況に身を置くことになるのですが、この<領域>でエネルギーをためた「ガラ」は、自分の息子「オーゾ」を救い出すべき「無名の地」に「孝太郎」を引き連れて向いますが、「ガーラ」は「孝太郎」を「オーゾ」の身代わりとして「無名の地」に閉じ込める魂胆でしたが、ぎりぎりのところで、「孝太郎」はこの人間の世界に戻ることが出来、長い言葉狩りの物語(文庫本1107ページ)は終わります。