太陽系外からの彗星@「ボリゾフ彗星(C/2019 Q4)」
9月
18日
8月30日の夜明け前、ウクライナのアマチュア天文学者<ゲナディー・ボリゾフ>氏がクリミア半島にある天文台にて、おかしな方向に進む奇妙な彗星を発見しました。この天体は「ボリゾフ彗星(C/2019 Q4)」と名付けられています。
現在、ボリゾフ彗星は太陽から4億2000万キロ・メートル離れた位置にあり、時速15万キロ・メートルで太陽に接近していますが、速すぎて太陽の引力にはとらえられないことが、天文学者により暫定的に確認されています。つまり、太陽系を通り過ぎる恒星間天体の可能性が極めて高い天体です。 12月7日に太陽に最接近し、地球に最接近するのは12月29日。その距離は、2億9000万キロ以下になるとみられています。
太陽系の外から来た天体には、米ハワイ大のチームが17年10月に発見した「オウムアムア」があります。この時は最接近の時期を過ぎてから発見され、観測できる期間が短かった。今回の彗星は大型望遠鏡を使えば20年10月頃まで観測できるといいます。