クロマグロ枠300トン台湾より移譲
9月
8日
日本の現行の漁獲枠は小型魚(30キロ未満)が4007トン、大型魚(30キロ以上)が4882トン。日本は17、18年の稚魚の数量増加などを理由に小型魚で10%、大型魚で20%、それぞれ枠を拡大するよう提案していました。
これに対し、米国は資源量が依然低水準にとどまっていると主張し、強く反対。議案の可決は全会一致が原則で、日本の増枠提案は前年に続き認められませんでした。日本は来年の北小委で、資源量などの最新データを踏まえ、改めて増枠を提案する方針です。
日本は事前に、米国から同意を得られない可能性があると想定。台湾と水面下で交渉し、大型魚の漁獲枠の一部を譲り受けることで合意し、北小委でも認められています。
北小委ではまた、漁獲枠を使い切らなかった場合、枠の5%まで翌年に繰り越せる現行制度を、20年に限り17%に引き上げることでも一致しています。台湾からの譲り受けを含め、21年以降の扱いは来年の協議となります。