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- 今年の読書(97)『妖談しにん橋』風野真知雄文春文庫)
<妖談>シリーズとして『妖談かみそり尼』 に次ぐ第三巻目が本書です。
深川の三十間堀にかかる橋を満月の夜に四人で渡ると一人の影が消えて見えなくなり、数日のうちに死ぬという事件が相次ぎました。
なぜ、一人だけの陰が消えるのか、南町奉行所の<根岸>は、家来の<宮尾>と同心の<椀田>とともに調べ出します。
いつものごとく、大きな事件と共に市井の怪異な事件が並行して解決され、黒猫が白猫になった事件や、ヒモの<雲次>の悪だくみを暴くなどをこなしながら、抜け荷のカラクリを暴き出しますが、首領が意外な人物でした。
同心<椀田>の謹慎もとけ、次作から動きやすい立場になりそうです。
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