今年の読書(82)『異国の影』佐伯泰英(新潮社文庫)
7月
16日
このシリーズもどこまで巻を伸ばすのか、気になるところですが、本巻も総兵衛の身の回りに次々と新しい展開が繰り広げられます。
深浦の舟隠しを監視していたおこもの<忠吉>から、松前藩とイギリス海軍測量船がちょうさをしているという連絡が入ります。
また、「だいなごん」を巡る幕府鉄砲玉薬奉行井上家の暗躍に目を光らせ。イマサカ号と大黒丸が1年ぶりに外航路唐帰還、無事に戻った<信一郎>と<おりん>が挙式をあげるとともに、新居の建設がはじまりました。
文化元年、二度目の古着大市は滞りなく開催されたようです。