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今年の読書(65)『ゴンベン』小川勝己(実業之日本車文庫)

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今年の読書(65)『ゴンベン』...
ここ3年ぐらいになるでしょうか、書評などで「イヤミス」(後味の悪い、嫌なミステリー)という言葉が使われ、<湊かなえ><沼田まほかる><明野照葉><真梨幸子> 等の著者名が思いだされます。

本書は2012年12月刊行と少し古いのですが、『ゴンベン』というタイトルに興味がわき手が伸びました。警察関係の小説は好きな分野で、隠語で「汚職」は<サンズイ>と呼ぶように、<ゴンベン>は「詐欺」を意味しています。

主な登場人物は6名、女子大生の<歩>と<夏子>を中心として、その取り巻きが起こす詐欺の手口が描かれていくと同時に、6人が歩んできた人生を並列させ、「詐欺」をビジネスとして面白く描いていました。

本来このような犯罪ゲームは映画『スティング』や、<ジェフリー・アーチャー>の『百万ドルを取り返せ』のように、死人が出ることもなく明るさが魅力的でしたが、冒頭で述べましたように、本書は「イヤミス」的な内容が入り、また「イヤミス」的な終わり方をしています。
#本 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2016-05-28 06:39

イヤミス!
知らなかったです。

今、湊かなえを読み終えました
簡単な話なのに、こんがらがって!
終わりの方で気づいて、家系図を書いて読み終えました
「花の鎖」です
「感動のミステリ」とカバーの裏側に書いてるけど、感動ではないなぁ~
イヤミスかもね

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