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- 今年の読書(41)『安南からの刺客』佐伯泰英(新潮文庫)
<新・古着屋総兵衛>シリーズとして、第一巻の 『血に非ず』 に始まり、長年の宿敵薩摩藩との和睦が進んだ第七巻の 『二都騒乱』 まで読み続けています。
人気作家のシリーズですので、書店で急に入手できないことはないと安心していますが、ようやく第八巻目として読みつなぎました。
京都に出向いていた<大黒屋総兵衛>一行は、七か月ぶりに江戸へ戻ってきました。
戻り次第< 総兵衛>は、川を挟んで向かい側にある破産寸前の炭問屋の屋敷を買い取り古着市の会場として利用することを考えながら、本店の大黒屋と地下通路で行き来できるようにと、石工の<魚吉>に算段を考えさせます。
3月に始まる古着市の準備の最中、<糸屋染左衛門>に反発する同業者二人が刺殺され、<総兵衛>は古着市を攪乱させる一派のことをで悩んでいましたが、どうやら自分自身の出身地である安南政庁からの刺客の存在を確認、新たな強敵に立ち向かわざるを得なくなります。
安南に「イマサカ号」や「大黒丸」が交易のために出向いたままですが、まだまだ続くシリーズですので、のんびりと読み続けたいと考えています。
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