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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『即身仏の殺人』高橋克彦(PHP文芸文庫)

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『即身仏の殺人』高橋克彦(PH...
出羽三山のひとつ、湯殿山の映画ロケ現場から、石棺に入った「ミイラ」が発見された場面から物語は始まります。

もともと湯殿山は即身仏で有名な場所として有名ですが、たまたま秋田県出身の女優<月宮蛍>が撮影に同行しており、公民館に安置されていた「ミイラ」が盗難にあい、<月宮>の大学の同窓であり雑誌記者の<冬掛亜里沙>や推理小説作家の<長山作治>らが、現地に出向いていきますが、副監督の<松本>が絞殺死体で発見、事件は思わぬ方向に進み出していきます。

単なる殺人事件の謎解きだけに収まらず、即身仏とは? 湯殿山信仰とは? 天明の大飢饉とは? などの歴史的事実をこまめに配置した構成で楽しめました。

事件は右に左にと揺れ動く展開ですが、最後には<塔馬双太郎>が登場、<長山>たちの推理を整理して、一連の事件を解決していきます。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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