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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(108)『盤上のアルファ』塩田武士(講談社文庫)

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今年の読書(108)『盤上のア...
登場人物のふたりの男の生き様は一見平行線をたどりそうな関係ですが、心の底辺に流れる情熱は戦う世界が違えども、何がしかの共通項がありそうです。

地方新聞「神戸新報」に勤める<秋葉隼介>は33歳、社会部担当の記者でしたが利己中人的な行動により文化部に左遷、駒の動かし方も知らない将棋担当を命じられます。

ある日<秋葉>が気に入っているバツイチの美人女将<静>の小料理屋「水明」で、タンクトップ姿の泥酔客と口論、相手は奨励会を退会した男で、将棋を馬鹿にしたことで喧嘩になってしまいます。
翌日<秋葉>のマンションにその喧嘩相手33歳の<真田信繁>が表われます。どうやら住所を教えたのは<静>で、彼女を含めて3人の共同生活が始まります。

新規則でアマチュアでもプロになれる道にかける<真田>と、将棋の面白さに芽生えてゆく<秋葉>、女流王位戦で知り合った21歳の挑戦者<遊佐加織>などが脇を固め、背水の陣でプロ棋士を目指す男に思わず声援を送りたくなる緊迫した状況が綴られていきます。

著者は尼崎市出身、「神戸新聞」の将棋担当記者として勤めていましたが、2012年に退社、文筆活動に専念しています。
神戸を中心に阪神間の街並みが登場、登場人物たちの関西弁が場の雰囲気をとても盛り上げていました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2015-08-03 07:45

nativeの関西弁の役者さんでTVドラマ化、してほしいですね。
ついついドラマを想像してしまってごめんなさい。

ワオ!と言っているユーザー

ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2015-08-03 07:54

いえいえ、この小説も十分ドラマ化に耐える内容だと思います。
特に将棋の対局場面は、迫力がありそうです。

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