『神去なあなあ日常』三浦しをん(徳間書店)
5月
31日
主人公の俺こと<平野勇気>は高校卒業後の進路を決めておらず、担任から「緑の雇用」制度の研修生として、三重県と奈良県の県境にある「神去村」に送り込まれます。
そこは携帯電話も使えない山間部で、<勇気>は地元の大山持ち<中村林業>に就職、山仕事に関しては天才的な技量を持つ<飯田与喜(ヨキ)>の指導の下、広大な山の手入れの修業が始まります。
<中村>家で見かけた地元小学校の女性教師<直記>に恋心が芽生えるなか、神去村では48年に一度の「オオヤマズミ」の大祭りが開催されようとしていました。
林業の現実として山言葉や詳細な専門用語がちりばめられ、<勇気>の成長に共感を覚えながら、面白く読み終えれました。