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- 『あやし うらめし あな かなし』浅田次郎(双葉文庫)
範疇的には「ホラー小説」になると思いますが、どれもおぞましい恐怖感を感じさせる内容ではなく、「優霊物語(ジェントル・ゴースト・ストーリー)」と言わしめる世界が楽しめました。
本書には、昔から伝わる怪談話を伯母から聞かされた物語『赤い絆』、著者自らの体験にもとづいた『虫篝(むしかがり)』など7篇が納められており、どれも日本特有の神秘性と妖怪な世界で起こる出来事が展開しています。
<上田秋声>の『雨月物語』や<柳田国男>の『遠野物語』などの延長として、現代の怪談小説に一石を投げる短篇集です。
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