『吾郎とゴロー』川渕圭一(幻冬舎文庫)
8月
11日
同期研修の3人<哲也>・<のり子>・<皆川>(著者と同様に脱サラ後、37歳にて医者になった人物)は皆優柔不断で、<吾郎>は深夜の中庭でひとり愚痴をこぼしていたら、この病院で6年前に亡くなった<菊池ゴロー>という幽霊と遭遇してしまいます。
彼は急性骨髄性白血病のためわずか13日の入院で亡くなった患者ですが、「心に残る未練」があり、<吾郎>に対して「医者とは何か」を諭すように毎夜現れてきます。
遺伝子の分野で世界的に権威のある医者を夢見ている<吾郎>でしたが、<ゴロー>との出会いを通して、改めて「医者とは?」・「医療とは?」を考え直し、「心に残る未練」をも解決に導き、人間的に成長する<吾郎>の姿に共感を覚えながら読み終えました。