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- 今年の読書(57)『偽りのスラッガー』水原秀策(双葉文庫)
4年前、野球の試合中の事故で膝を痛め引退した元プロ野球選手<秋草隼>は、恋人の小説家<田代塔子>の仕事を手伝って暮らしていました。
ある日、大学時代の野球部の先輩<栗林>がGM(ジェネラルマネージャー)をしている「バーバリアンズ」でコーチーをしている<峰村>から、現場復帰の話しを持ちかけられます。
どうやら「バーバリアンズ」の日本を代表するスラッガー<立花>が、ドーピングをしているという噂があるので、選手としてチームに入り、調査してほしいという依頼でした。
<秋草>は一度は断りますが、まだ32歳という若さで野球に未練があり、スパイ役として一軍選手としての調査が始まります。
プロ野球業界の商業ベースでの野球経営を主軸に、<秋草>自身の再起を掛けた男の奮闘が交差する野球ミステリーとして、楽しめる一冊でした。
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