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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(154)『ハング』誉田哲也(中公文庫)

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今年の読書(154)『ハング』...
主人公となる刑事<津原瑛太>は、警視庁捜査一課の<堀田次郎>が主任を務める特捜メンバーとして、<植草利巳>・<小沢駿介>・<大河内守>と共に、8ヶ月前に発生した宝飾店オーナー殺人事件の容疑者を逮捕するのですが、公判では一転<植草>に自白強要されたと証言してしまいます。

公判前突然、堀田班の5人のメンバーは本庁から所轄へと飛ばされ、理由が納得できない<小沢>は警察を辞めブンヤ記者として警察の組織に対して挑戦的に取材を始める矢先、<植草>が首つり自殺で発見されます。

冒頭は<植草>の妹<遥>を交え、海水浴で和気合いあいの場面から始まり、警察小説とは思えぬ場面が描かれていますが、<遥>に好意を寄せる<大河内>が、おもわぬ方向に事件が展開される伏線となっています。

権力の絡む警察組織を舞台に、法で裁けぬ巨悪に対して立ち向かう<津原>の行動は刑事としては失格でしょうが、 『感染遊戯』 や 『歌舞伎町セブン』 に通じるテーマで、人間的な感情として納得できる見事な構成でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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量産型水野
量産型水野さんからコメント
投稿日 2013-12-20 23:33

生々しいと言う表現が似合いますね、推理小説とかいろいろおいらも過去読んでいましたけど警察の実態と言いますか文庫本の警察の上の方のイメージって何か本当に現実もこんなもんだろうなぁと思ってしまいますね。その中で正義感溢れる人がいると言うのが救いと言いますかそれが本質的に当たり前のはずなんだけどそれが通らないと言う表現もある・・・

おいらの14歳の頃凄い話しあるんだけど文章にしたらフィクション臭いと間違いなく思われますが、おいらの14歳の話はかなり文章にしたら読み応えあるかも・・・と小説にしようかなとそんな事を無職の時考えました。これも生々しくてアウトだな

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-12-21 17:25

絶対的な上下関係の組織ですから、なまくさい話しは色々とありそうですね。 
誰でも一冊欠ける本が、自伝だと言われています。
ぜひ量産型水野さんも、14歳の記録を掛かれたらとおもいますよ・・・。

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