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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(104)『究極のドグマ』機本伸司(ハルキ文庫)

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今年の読書(104)『究極のド...
精子バンク<ゼウレト>で産まれた天才女子高生<穂積沙羅華>と、彼女を顧問とする調査会社「ネオ・ピグマリオン」に勤める<綿貫基一>の二人がおりなす、近未来的な小説です。

調査会社には、<沙羅華>が設計した量子コンピューターが備え付けられており、クライアントの依頼に合わせて使用されます。

今回の依頼は「イコ」という猫が一匹ですが、報酬は一千万。その裏側には、遺伝子操作により生み出された「イヌ」と「ネコ」とのDNAを合わせもった「イコ」という猫が研究所より逃げ出し、自然界でどうなるのか、また分析されると隠れて遺伝子捜査を行った<ゼウレト>の組織自体の存続にもかかわってきます。

<沙羅華>自身が自分の出生の負い目を背負いながら、「生命とはなにか」・「自分とはなにか」という葛藤を続ける、一人の人間としての姿が印象に残る一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2013-08-19 06:48

マンガなのかと思うカバーです。
中身は濃いんですね。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-08-19 15:57

天才女子高生が主人公ですので、お気軽な小説だと感じてしまいますが、中身は生命を扱った内容で、かなり重たいです。
著者の博識ぶりが、感じられました。

ちなみに宝塚市出身で、甲南大学理学部卒業です。

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