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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(77)『警視庁情報官:ブラックドナー』濱嘉之(講談社文庫)

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今年の読書(77)『警視庁情報...
前作 『トリックスター』 に続く警視庁総務部企画課情報室室長<黒田純一>を主人公としています、文庫書き下ろし作品です。

恋人とハワイで休暇中の<黒田>は、偶然に暴力団極盛会組長の<宝田>を発見、体調不良と見られ姿をくらましていたはずが、入国できないアメリカでバカンスを楽しんでいることに疑問に感じます。

調べてゆくと<宝田>はアメリカの病院で臓器移植手術を受けたようで、調査の過程で臓器密売ルートの組織が浮上、持ち前の分析力と人脈を駆使して、組織の解体へと突き進んでいきます。

いつもながら情報官としての緻密な分析と、情報室の部下たちへの思いやり、タテ社会の警察組織のなかでノンキャリアとしての行動等、<黒田>の人間性がよく描かれていました。

この捜査の成功で<黒田>は昇進して万世橋警察署長として赴任することになり、情報室長から離れてしまいます。
この先、後任の<吉田宏>を主人公に新しい情報室としての物語りが展開するのか、警察署長としての<黒田>の活躍が楽しめるのか、期待がかかるところです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2013-06-16 07:38

ドラマ化したらいいのに、と思ったら、やっぱりリンク先でも同じことを書いていました。(^^ゞ
面白そうですね。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-06-16 16:44

ノンフィクションですが、臓器移植という大きなテーマに考えさせられました。
限られた金持ちだけが先端医療の恩恵に授かれる現状と、中国の死刑囚の臓器売買等、重たい内容でした。

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