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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(9)『達人の弟子 海を渡る』室積光(中公文庫)

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今年の読書(9)『達人の弟子 ...
たった一人でカルト教団の三十数人をなぎ倒した前作 『達人山を下る』 のときは80歳でしたが、あれから10年が経ち、「昇月流柔術」の達人<山本俊之>は、今でも岡山県の山奥・賢人岳で陶芸を作り暮らしています。

岡山平和国際大学の学生で、サッカーの試合中に「屁コク大」とヤジを飛ばされ乱闘になった<田上晃吉>は謹慎になり、達人の技を取得したい同じ寮生のクロアチアからの留学生<マルコ>とともに、<厚東>教授の紹介で達人のもとに出向きます。

そこには、イルジスタン人の<アバス>が先輩として修業していますが、故国の政治情勢の不安定から同郷人の襲撃を受けてしまいます。ところが、達人の修業を受けている孫娘や<マルコ>たちの活躍で円満に解決、<アバス>の新しい目標が見定められます。

一見取りとめもない『失禁のツボ突き』や『石仏の突き』など、笑いを誘う技も飛び出すドタバタ喜劇ですが、武芸の本当の強さとは何かを伝えながら、人間の生き方を考えさせられる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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量産型水野
量産型水野さんからコメント
投稿日 2013-01-22 21:11

武術は必ずしも護身や攻撃の手段ではなく己を鍛えるとかっていろいろな説がありますけど武術は暗殺を目的にした武術や確実に仕留める武術など物騒な物もありますからおいらからしたら良くわからないですね・・・

表紙でもう何となくいろんなことが分かりますね(笑)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-01-23 06:23

武芸に関しては、千差万別の考え方があるようで、門外漢には難しいですね。
少なくとも、人間の方だが武器になることの怖さは知っておかなくてはいけないようです。 (苦笑)

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2013-01-23 08:59

武道を通して人間の表裏を書いていくことによって、
ユーモアが生まれるんですね…(*^^*)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-01-23 18:09

いっけん、ドタバタユーモア小説のように読み流してしまいそうですが、武道を通しての精神的な教えが込められています。
読みだし部分は、軽く読んでおりましたが、後半からは、俄然考えさせられました。 (汗)

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