東京の商社に勤めている<宮口翔一>は、不思議な性能を持つ「たわし」の秘密を探るべく、常務の命令で天草灘の「壱里島」への出張を命じられます。
人口二千ばかりの小さな島は、若者が住まず、高齢者だけの過疎化の典型的な島として存在しています。
この島の将来に対して、新町長は原発で使用された「放射能廃棄物」の最終処分地として手を挙げ、補助金で島の立て直しを図ります。
前後して、この島の守り神である「魑魅(すだま)」が現われて、本来の島の姿を守ろうととする<宮口>や、自称パワースポット研究家と称する<機敷埜風天>の協力を得て、「ちゃんばら映画祭」を島で興行したりと、すっかり島民たちと馴染んだ生活が始まります。
時間を超えた因果応報を背景に、自然や人間関係のつながりを感じさせてくれる一冊でした。
思わず、「壱里島」を見たいものだと検索しましたが、まったく架空の島名のようですが、現実感ある描写、きっとどこかにモデルがあると信じています。
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投稿日 2012-08-18 20:56
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-08-19 17:42
ワオ!と言っているユーザー