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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(79)『千姫 おんなの城』植松三十里(PHP文芸文庫)

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今年の読書(79)『千姫 おん...
徳川家康を祖父に、その嫡子の秀忠を父に、豊臣秀吉とお市の娘としてお茶々を姉に持つお市を母として、生まれたのが千姫です。

7歳で豊臣秀頼に嫁ぎ、大阪冬の陣を乗り越え、大阪夏の陣にて夫秀頼は自害、再び江戸の徳川方に生き延び、70歳で「天樹院」として亡くなるまでの物語が、描かれています。

歴史小説にありがちな、年代等の書き込みは少なく、また書かれていなくても、歴史的事実の年代が影響する内容ではありません。

武士同志の争い事が続く社会において、女・子供が人質替わりにされ、戦略結婚がまかり通る時代において、一人の「おんな」の生き方としての目線で千姫を浮き彫りにしています。

「負けて死んだ者は、勝った者によって汚名を着せられる。愚かな主人だったとか、血もない男だったとか。だから女は生き残れるものなら、生き残って、正しいことを伝えよ」
お市の遺言の言葉が、戦国時代に生きた波乱万丈の「おんな」の言葉として、心に残る一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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ぐ〜たらママ
ぐ〜たらママさんからコメント
投稿日 2012-06-24 21:42

 お久しぶりです。
千姫は色々な作家が題材にしていますね。
 私も何冊か読みましたが、どれも興味深く読みました。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-06-25 16:51

歴史的事実は動かせませんが、作家の目線で埋められてゆく心の動きや考え方の違い、面白いですね。
同じ主人公で何冊も読んだのは、私の場合「千利休」です。
自害するまでの人生、それぞれの作家の分析、面白いです。

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-06-29 03:26

戦国時代の過酷な運命を乗り切って生きた女性ですね。どんな思いで生き抜いたのか想像に余りある中、それを想像(創造?)した作者はえらい!

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-06-29 18:12

男女雇用機会均等法などない時代、厳しい運命の女性たちが、多くいたことだと思います。 (笑)

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