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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(24)『大いなる看取り』中村智志(新潮文庫)

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今年の読書(24)『大いなる看...
在宅医療を推し進めている 平野国美さんの『看取りの医者』 を紹介しましたが、今回は東京・山谷のドヤ街の一角で行き場のない人々が寄り添う「きぼうのいえ」が舞台の、ノンフィクションです。

元蒸気機関車の運転手、元731部隊員、元板前、元ヤクザ等、それぞれの人生を歩んできた人たちの人生の聞き取りを通して、最後を「看取る」スタッフ達との心温まる交流が描き出されています。

以前に中村智志さんの『段ボールハウスで見る夢』という新宿のホームレスを取材した本を読み、緻密なな取材と暖かい目線に感動しましたので、躊躇なくこの文庫本を手に取りました。

「きぼうのいえ」は民間人が経営している<ホスピス>ですが、病院などに併設された<ホスピス>は、緩和ケアーを中心とした終末期患者の施設です。現在、大臣認定もしくは都道府県知事から許可を受けた施設では、ガン患者とエイズ患者しか入院できません。

人生の終末期を迎えた人々は、多種多彩に渡り、心のケアーを含めてこのような「きぼうのいえ」的な<ホスピス>が数多くできればいいのですが、現状では遠い道のりのようです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-02-23 03:31

高齢化社会にもっとも必要な施設だと思います。国は何にも考えてないのかしら。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-02-23 18:01

高齢者の施設で起こる、介護士の虐待が最近多くニュースに出てきます。
仕事がハードな割には、収入の少ない仕事ですので、ストレスがあるとのことです。
ITなど、汗もかかなくて莫大な収入を得られる社会ですが、みずからの体力を使っての地道な仕事を評価すべきだと思いますね。
病院も医者も、現状では数が足りないと言われ続けていますが、国の考え方は団塊の世代が亡くなれば、必要がないという視点での現状維持だと聞きました。
今年は40歳と42歳の姉妹や3人家族の餓死事件があいついで起こっていますが、役所の対応を期待できない時代です。
何のために税金を納めているのかと、腹立たしく感じています。

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