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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(22)『絶頂美術館』西岡文彦(新潮文庫)

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今年の読書(22)『絶頂美術館...
古今東西の「ヌード画」を通して、その当時の美術界の流れ、書かれた時代の社会背景等を巧みに書き込みながら、名画と言われる作品の解説書です。

<ヌードは、単なる裸体のデッサンでもなければ、性的なエモーションを呼び起すための手段でもない。自分自身の理想や欲求やあこがれを写し出す鏡なのである>の著者の言葉通り、どのような視点から眺めるのかでとらえ方は違ってきますが、本質的には「性」への賛歌が見て取れます。

カバネルの『ヴィーナスの誕生』、アングルの『泉』や『奴隷のいるオダリスク』、ボッティチェルリの『ヴィーナスの誕生』、マネの『草上の食事』や『オランピア』等、どれも美術の教科書に出てきますのでおなじみですが、トリビアな知識をたくさんいただきました。

表紙の写真はジェロームの『ローマの奴隷市場』ですが、女性の姿は、アングルの『泉』に描かれている、壺を抱えた女性の裏返しのポーズです。
左のウエスト部分を垂直に描くことで、右側のウエストのくびれが強調されるという技法、「なるほど」と納得してしまいす。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-02-18 04:11

絵画の世界は知れば知るほど面白いですね。(^▽^)

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-02-19 09:37

エメラエルドさん、いつもコメントいただきありがとうございます。
特に、書きづらいであろう書籍の紹介にでも、コメントをしていただけますので、正直恐縮しております。

1枚の絵画の観賞の目線を何処にすえるのかと考えますと、含蓄のある一冊でした。

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尾中 泰(ひろし)
尾中 泰(ひろし)さんからコメント
投稿日 2012-02-20 07:12

欲しい一冊です。
交換留学生時代、授業についていけずに下手な趣味の延長の絵画(美術授業)で、じつはヌードデッサンのクラスを半年履修しました。

二十歳そこそこのスケベ心丸出しで取ったら、とんでもない違う世界を垣間見たというか経験できました。

墨絵でヌード書いてみたいと思うこの頃です。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-02-20 16:55

わたしも学生時代、ネードデッサンの選択科目がありましたが、取りませんでした。 (笑)
墨絵での表現、面白そうです。
ぜひ、チャレンジしてください。

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