《 雅羅・/・〝晩秋の果実〟❖ ’24-320 ❖ 》

クロヤツシロラン(黒八代蘭) ... クロヤツシロラン(黒八代蘭) ラン科(Orchidaceae)

学名:Gastrodia pubilabiata
クロヤツシロラン(黒八代蘭);... クロヤツシロラン(黒八代蘭);オニノヤガラ属 多年草

関東以西〜九州のスギ林や竹林に生える腐生植物(菌従属栄養植物)。

茎は高さ2〜3cm。膜質鱗片がある。

花序は短縮し、茎頂から数個の花が束生状にでる。

花柄は長さ約2cm、果期には数倍に伸長する。

花は汚紫褐色。萼片は合着して先は3裂する。

花期は9〜10月。(山に咲く花)





《 特定できない 、判らない菌従属栄養植物〝黒八代蘭〟 》
**  神奈川県植物誌  **...
花期以外はアキザキヤツシロラン... 花期以外はアキザキヤツシロランとの識別が難しい。

クロヤツシロランは高知大学の澤助教授(当時)が、

1980年に新種として発表した草本。

花茎は地上部がほとんど伸びない。

花が暗紫褐色、葉は鱗片状で葉緑素はない。

果実になると花柄が40cm位まで伸びると図鑑等にあるが。。。

泉の森でこの10年来見れた種子茎は低かった。

クロヤツシロランは光合成を止めて、

地中のキノコ類(クヌギタケ科やホウライタケ科)

から栄養分を吸収するように進化した「菌従属栄養植物」。

そのため養分を作る葉は持たず、

花と種をつける短期間だけ地上に現れる。

地上ギリギリに咲く。受粉者のハチやチョウは飛来しない。

腐ったキノコの匂いを出してショウジョウバエを呼び寄せる。

クロヤツシロランの果実は見つけられるが、花を見たことがない。

頻繁に観察しないと出会いはない。今年も花を見損なった。
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《 雅羅・/・〝晩秋の樹実〟❖ ’24-319 ❖ 》

イソノキ(磯の木) クロウメモ...
イソノキ(磯の木); クロウメ... イソノキ(磯の木); クロウメモドキ属

この樹の名前を知ったのは、20年以上前の事。

両親の話を聞いてであった。その後すっかり忘れて。。

親のメモを整理していて思い出したのである。

未だ見たことのない落葉低木。

地味な花らしいが、赤から黒く熟した実は綺麗。

それより関心を持ったのは、樹名の由来や用途。

メモには昔の丹波地方の伝聞や民族学者の話があった。

山仕事で枯れ木等の枝を結束するのに用いていた由。

“磯の木”という表現を見ると、海沿いを思うものだが、、!

自生している場所は、山間部が殆ど。関東では余り見ないらしい。

メモに、丹波地方では、イネを束ねるワラを“ユイソ”と呼んでいた。

“結いそ”という表現は、しなやかな枝を山仕事での結束に使っていた。

それが簡略され“ユ”が省略されて“イソノキ”として樹名が付いた。

命名の云われ由来は、定かではないがイソノキとは面白い名前だ。
秋・・深くなると葉が魅せる紅葉... 秋・・深くなると葉が魅せる紅葉。。。!





《  神奈川県には自生していない樹〝イソノキ〟 》
**  神奈川県植物誌  **...
若い実・赤く熟した実・・黒く完... 若い実・赤く熟した実・・黒く完熟した実。

以上のすべての画像は、借り物。是非に出会いたい低木。

植物を調べていると、風土・環境、歴史・民族学まで学べる。



「令和陸年(皇紀2684年)11月14日」
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《 雅羅・/・〝里緑地の花 '11-3〟❖ ’24-318 ❖ 》

コウヤボウキ(高野箒) キク科... コウヤボウキ(高野箒) キク科(Asteraceae)

学名:Pertya scandens (Thunb.) Schultz-Bip.

synonym Pertya ovata Maximovicz

別名:キジカクシ
コウヤボウキ(高野箒); 本州... コウヤボウキ(高野箒);

本州(関東地方以西)、四国、九州の山地の日当たりのよい林縁などに生え、

やや乾いた明るい雑木林の林床や林縁に見える、と図鑑等にある。

が、自生地環境に付いては場所や日陰等で色々な場所で見られる。

草本に見えるが、キク科木本に分類されている。面白い樹である。

花の付き方も注意しないといけない。

本年枝の先に直径1cmほどの頭花を1個ずつ付ける。

2年目以後の茎には葉が数個ずつ束生、縁には浅い鋸歯。

2年目以後の茎には花はつかない。興味深く観察している。





《  キク科の低木〝高野箒〟泉の森・クヌギの森下  》
** 神奈川県植物誌 ** 5... ** 神奈川県植物誌 **

5.コウヤボウキ属 Pertya Sch.Bip.

(佐々木あや子,『神植誌 01』:大場達之,図:佐々木あや子)

多年草または小低木.葉は互生.頭花は穂状,円錐状あるいは単生.

頭花は 1 個または 10 個内外の小花からなる.

総苞は鐘形で,総苞片は多列.小花はすべて筒状で,先は 5 裂し,裂片は反り返る.

痩果は縦肋があり,不同長多数のざらつく冠毛がある.

日本,中国,インドに 25 種が知られる.日本には 6 種.県内には 3 種と 1 雑種がある.

A.低木で,茎は分岐し,頭花は枝の先に 1 個ずつつく

B.頭花はその年に伸びた長い枝の先につく.花枝の葉は互生し有毛.

当年枝の葉は 5 対以上の突起状鋸歯がある.................................(1)コウヤボウキ

コウヤボウキ Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.

小型の落葉低木.高さ 60~100cm.1 年生枝の葉は卵形,

2 年生枝の葉は節に束生し細い.いずれも 3 行脈があり,圧毛がある.

花は秋に咲き,頭花には 13 個位の小花がある.痩果は長さ 5.5mm.

長く伸びた先端近くの節から根をおろし,そこから発根して増えていく性質があり,

林床,林縁には群落しているところも見られる.冬芽は白い毛でおおわれる.

本州(関東地方以西),四国,九州;中国に分布.

シイ・カシ帯とブナ帯下部の乾いた林と,林縁に生える.






泉の森も野草の花が少なくなる時... 泉の森も野草の花が少なくなる時期に楚々と咲いている。

近くにコツクバネウツギが見える。

同時期に咲いたら面白い、などと思った。

ひっそりと咲いている姿、散歩の人々は見向きもしない。

それほど気づかない場所。



「令和陸年(皇紀2684年)11月13日」
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《 雅羅・/・〝里緑地の花 '11-2〟❖ ’24-317 ❖ 》

泉の森で〝トリカブト属〟とおぼ... 泉の森で〝トリカブト属〟とおぼしき茎・花が立っている。

立派な姿に驚く。この場所で・・・?自然・自生したのか??

而して種別、花名特定できない(己の知識不足)。

泉の森には、観察調査されてる見識者おられる。情報を待ちたい。

観る楽しみ・調べる楽しみはあるが、目の衰え(老化)がひどい。

識者の特定を待ちたい。情報不足(私的)。

だが散策の楽しみは、倍加する。それにしても泉の森は楽しい場所だ。
帽子の高さが高くは、あるまいか... 帽子の高さが高くは、あるまいか!?!。撮影の仕方問題はあるだろうが。
葉の形状もつぶさに判らない。 ... 葉の形状もつぶさに判らない。







《  特定できない花〝トリカブト属〟泉の森・山野草園  》
葉の形も微妙に違う。 葉の形も微妙に違う。
分布図を観ると。。。? 分布図を観ると。。。?
**  神奈川県植物誌  **...
見れば観るほど、、、識別に悩む... 見れば観るほど、、、識別に悩む。だが、判明を楽しみにしている。





「令和陸年(皇紀2684年)11月12日」
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《 雅羅・/・〝里緑地の実 '11-1〟❖ ’24-316 ❖ 》

ノササゲ(野ささげ)     ... ノササゲ(野ささげ)      マメ科(Fabaceae)

学名:Dumasia truncata Sieb. et Zucc.

別名: キツネササゲ

* ノササゲの花は、以前2021年7月10日に記した。 *

《眼福(157)“7月の泉の森(1)!?!》
豆果は長さ2〜5cmの倒披針形... 豆果は長さ2〜5cmの倒披針形で、種子のところで膨れて数珠状になる。

熟すと紫色になり裂開(2裂)、中には3〜5個の種子が入っている。

種子は黒紫色で直径4~6㎜の球形で白粉をかぶる。豆果は無毛。

果皮についたままで、はじき飛ばない。





《  立派な種子〝野ささげ〟泉の森・アセビの道   》
24.ノササゲ属 Dumasi...
本州,四国,九州に分布する.明... 本州,四国,九州に分布する.明るい樹林内や林縁に生える.

県内では山地~丘陵地に広く分布し普通だが,市街地には見られない.





「令和陸年(皇紀2684年)11月11日」


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《 雅羅・/・〝里緑地の花  '11-1〟❖ ’24-315 ❖ 》

リンドウ(竜胆)リンドウ科(G... リンドウ(竜胆)リンドウ科(Gentianaceae) リンドウ属

学名:Gentiana scabra Bunge var. buergeri (Miq.) Maxim. ex Franch. et Sav.
在来種で本州、四国、九州の丘陵... 在来種で本州、四国、九州の丘陵地、山地に自生する多年草。

茎高20〜100cm、細い茎を直立または斜上させ長く伸び、4条線がある。

先端に青紫の花を複数つける。

葉は対生、卵状披針形、3脈がいちじるしく目立ち、長さ3〜8cm。

表面は緑色、裏面は淡緑色、先は長く尖り、基部は丸い。

縁には細かい突起がありややざらつき柄は無く両側から茎を抱く。

花は茎頂および上部の葉腋にかたまってつき、苞がある。

萼筒は長さ10~20mm、萼裂片は線状披針形で筒部より長・短あり開出する。

花冠は5裂し紫色、内面に茶褐色の斑点があり、長さ3〜4.5cm。

副片は三角形で小歯があり、子房の基部に5個の蜜腺がある。

花の重みのため、細い茎は地を這うことが多い。

開花直後は、雄蕊と雌蕊がまだ一つにまとまっている。

雄蕊5個、雌蕊1つで柱頭が2裂する。花期は9〜11月。

種子は紡錘形で、両端に短い尾がある。

種子は小さく1mmほど。薄い膜状の翼がある。
花柄は初冬まで残る。 乾燥する... 花柄は初冬まで残る。

乾燥するとドライフラワーのようになりながら立っている。


春先の葉の形は花のころと大きく... 春先の葉の形は花のころと大きく異なる。





《  リンドウ科の小さな花〝竜胆〟泉の森・山野草園   》
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《 雅羅・/・襍感〝庭の紅葉〟❖ ’24-314 ❖ 》

ゲンノショウコ(現の証拠)フウ... ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科(Geraniaceae)

学名:Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton
現の証拠、花拡大画。 現の証拠、花拡大画。
花壇の花々がお休みで、淋しい風... 花壇の花々がお休みで、淋しい風情になる今の時期。

今年は、“秋晴れ”と感じる瞬間が少なかった気がする。

雑務に翻弄され、天気など気にする暇などなかった。

野放図な自宅の小さな花壇に可愛い草花が姿を見せる。

この暫くの間、草花の生育変移が楽しかった。







《   小さなフウロソウ科・・〝現の証拠〟2024年晩秋・自宅   》
紅葉した現の証拠の葉。... 紅葉した現の証拠の葉。






**  神奈川県植物誌  **...
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《 雅羅・/・〝備忘録  24-52❖ ’24-313 ❖ 》

ヤマハッカ(山薄荷) シソ科(... ヤマハッカ(山薄荷) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)

学名:Isodon inflexus (Thunb.) Kudo
北海道、本州、四国、九州各地に... 北海道、本州、四国、九州各地に自生・分布する多年草。

神奈川県内全域に自生。草地、樹林内、林縁などに生える。

山野の木陰に生え、枝の先に長い花穂をつける。

茎の断面は四角い(4稜形)、下向きに曲がった毛がある。

葉は対生し、長さ3~6㎝の広卵形、葉の基部は急に細くなり、

縁には粗い鋸歯があり翼のついた葉柄に続く。葉柄は長さ0.5~3.5㎝。

葉裏には腺点がある。花穂は次第に長くなり節ごとに何段にも花がつく。

節には小さな葉もある。花冠は青紫色で長さ7~9㎜の唇のような形。

上唇は濃紫色の班点が多数つき4裂して立ち上がる。

下唇は2裂して前に突き出る。下唇は内側に巻き、雄蕊と雌蕊を包む。

下唇の縁が内巻きになって舟形に突き出す。

雄蕊、雌蕊とも花冠より短くて見えない。

萼は長さ2.5~3㎜、短毛が密生し先が5裂して5個の萼歯がほぼ同長、果時には大きくなる。

果実は4分果、熟すと紫色~褐色になる。分果は長さ約1.5㎜。

ハッカの名前がついているが、ほとんど香りはない。

白花品はシロバナヤマハッカという。


ヤマハッカの実。 ※ 以上の画... ヤマハッカの実。

※ 以上の画像は借り物 ※





《   小さなシソ科・・〝山薄荷〟泉の森2020年   》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **

(1)ヤマハッカ Isodon inflexus (Thunb.) Kudô

多年草.茎は高さ 40~100cm.葉柄は長さ 0.5~3cm.

葉身は長楕円形または披針形,長さ 3~6cm,幅 2~4cm,

基部は葉柄にながれる.花は 9~10 月.

花冠は長さ 6~7mm.萼には密に短毛が生える.

北海道,本州,四国,九州;朝鮮半島,中国(中部~東北部)に分布する.

県内ではほぼ全域に分布し,シイ・カシ帯~ブナ帯までの沖積地~山地の草地,

樹林内,林縁などに生える.

白花品をシロバナヤマハッカ form. leucanthus (Nakai) H.Hara といい,

県内では厚木市,南足柄市,伊勢原市などで採集されている.

基礎異名の Amethystanthus inflexus (Thunb.) Nakai form.

leucanthus Nakai in Bot. Mag. Tokyo 48:

786 (1934) の基準産地は武蔵横浜.

*     *

泉の森に自生しているが、ひと目に触れない、否、気付かない程に小さな花。

それ故、生き延びてきたようだが・・・!

昨今、袖群落箇所の一括的下草刈り処理が行われて、貴重な野草も刈られていた。

貴重・希少な植物保護・保全に奔走されている人々が居られる。

植物観察、希少・貴重種を探して居られる姿勢に畏敬の念を禁じ得ない。

泉の森は、驚くほどに特異な環境と映る。





「令和陸年(皇紀2684年)11月08日」
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《 雅羅・/・〝備忘録  24-51❖ ’24-312 ❖ 》

ナギナタコウジュ(薙刀香需)シ... ナギナタコウジュ(薙刀香需)シソ科(Lamiaceae)ナギナタコウジュ属

学名:Elsholtzia ciliata (Thunb.) Hyl.
北海道〜九州の山地や道端に自生... 北海道〜九州の山地や道端に自生する一年草。

良く分枝し草丈50cm前後。茎は四角形断面で軟毛がある。

葉は対生、長さ3〜9cm、幅1〜4cmの卵形で先は尖り縁には鋸歯がある。

9~10月に枝先や葉腋から4cm程の花穂を伸ばす。

唇形で先端が細裂する0.5cm程の淡紅紫色の花を一方向だけに付ける。

花は下から上に咲きあがる。花冠は長さ約5mmの唇形。

縁は細かく裂け、毛が生えているように見え、花の反対側に苞が整然と並ぶ。

苞は中心部がもっとも幅広く、縁に短毛があるが、背面は無毛。

雄蕊は4本、下の2本が長く花冠より付き出る。全草に強い臭気がある。

果実は4分果。分果は長さ約1㎜の狭卵形で茶色。





《 どことなくシソ科・・〝薙刀香需〟泉の森1990年代》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **

17.ナギナタコウジュ属 Elsholtzia Willd.(関口克己,図:関口克己)

草本,半低木,または低木.葉は鋸歯がある.

花は一方に偏った穂状または円錐花序につく.

苞は果時まで残り,披針形,卵形,偏円形,または扇形.

花冠は白色,淡黄色,淡紫色,または淡紅色で 2 唇形.

上唇は直立して先端がやや凹み,下唇は 3 裂して中央裂片が大きい.

雄しべは 4 本で花冠より突出して下側の 2 本が長い.

萼はほぼ等しく 5 浅裂する.分果は卵球形~長円形.

アジア,ヨーロッパ,北アフリカに約 40 種があり,

日本には 3 種があり,県内には 2 種がある.

A.花穂の直径は 5~7mm.苞は偏円形で中央付近の幅が最大.

外面は殆ど無毛で縁に短い毛がある.........................................(1)ナギナタコウジュ

A.花穂の直径は約 10mm.苞は扇状の扁円形で中央よりも先の幅が最大.

外面,特に脈上に短毛があり,縁に長い毛がある

(2)フトボナギナタコウジュ

(1)ナギナタコウジュ Elsholtzia ciliata (Thunb.) Hyl.

1 年草.茎は高さ 15~60cm で直立し,下向きの毛が密生する.

葉柄は長さ 0.5~3cm,葉身は長さ 3~9cm,幅 1~4cm,卵形または卵状楕円形.

鋸歯はほぼ鈍頭.花は 9~10 月.仮輪の花はふつう 3 個.苞は腺点がある.

花冠は長さ 3~5mm,淡紅色で外面に短い白毛が多数生える.

萼は花時に長さ 2mm,果時には長さ 3~4mm で外面に白毛が密生する.

分果は狭倒卵形,長さ約 1mm でやや偏平.

北海道,本州,四国,九州;ユーラシア大陸に広く分布する.

県内ではほぼ全域に分布し,

シイ・カシ帯~ブナ帯の沖積地~山地の路傍や林縁などに生える.

(2)フトボナギナタコウジュ Elsholtzia nipponica Ohwi

1 年草.茎は直立し,高さ 30~80cm,下向きの毛が密生する.

葉柄は長さ 1~5cm.葉身は卵形で長さ 2.5~7cm,幅 1.5~4cm,

鋸歯は鈍頭~やや鋭頭で先端付近が外側に反るため,

前種よりも鋭くみえ,上面や下面中肋に毛が生え,下面に腺点が密生する.

花は 9~11 月.苞には多数の明瞭な腺点がある.仮輪の花はふつう 5 個.

花冠は長さ3~5mm,淡紅色で外面に白毛が多数生える.

萼は花時に長さ 2mm,果時には長さ 4mm で外面に白毛が密生する.

本州(福島県以西),四国,九州に分布する.

丘陵地~山地の路傍や林縁などに生える.

県内では箱根や丹沢南面を中心にシイ・カシ帯~ブナ帯に分布する.

*     *

花名由来は、花穂がナギナタのような形をしており、

香りが漢方の香薷(こうじゅ)に似ている事による。





「令和陸年(皇紀2684年)11月07日」
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《 雅羅・/・〝備忘録  24-50❖ ’24-311 ❖ 》

ハナノキ(花の木)ムクロジ科(... ハナノキ(花の木)ムクロジ科(Sapindaceae) カエデ属

学名:Acer pycnanthum K.Koch

別名:ハナカエデ(花楓)
春先に、葉に先立って紅色の花が... 春先に、葉に先立って紅色の花が咲くため、ハナノキの名がある。

本州(長野、愛知、岐阜)に自生・分布する(神奈川県内に自生は無い)。

山地の湿地に見えるが、栽培され公園樹や街路樹としてはよく見る。

樹皮は淡灰褐色。若いうちは滑らかだが、縦の縞模様ができる。

大きくなると、浅く裂け、剥がれるようになる。

葉は対生し、葉身は倒卵形。基部から3主脈が出て、浅く3裂するする。

縁には不揃いの鋸歯がある。雌雄異株。3~4月、葉に先立って花が開く。

花は束生し、紅色。樹全体が赤く見える。

雌花だともみえる種子。カエデの仲間は、きれいに目を楽しませてくれる。

花の後、種子が早く形成するが、熟すのは遅い。秋には紅葉もする。

カエデ科 は現在のAPG分類ではムクロジ科に含められた。

トウカエデは幹の樹皮が短冊状に剥がれ、葉が浅く3裂し、全縁。

ウリカエデは幹に黒い縦縞があり、菱形の割目が入る。

葉裏の脈腋の薄膜はなく、赤褐色の毛がある。

ホソエカエデは幹がウリハダガエデによく似ている。

葉裏の脈には薄膜がつくが、赤褐色の短毛はない。

小花柄が1㎝以上あり、細い。





《 この時期、紅葉として賑をみせる〝花楓〟》

**  神奈川県植物誌  **

《12.ハナノキ節 Sect. Rubra Pax》

*アメリカハナノキ Acer rubrum L.

別名ベニカエデ.雌雄異株の落葉高木.

葉は卵形~楕円形で 3 浅裂するものが混じる.

葉下面粉白色,鋸歯は日本のハナノキに比しやや低平.

花芽から多数の花を垂下.果梗は 2~5cm.

分離翼果は開度 40~55 度の狭角に開く.

アメリカ東部原産で公園木や街路樹として賞用.

本州中部(長野県,岐阜県,愛知県)に自生のあるハナノキ

(ハナカエデ)A. pycnanthum K.Koch は大変よく似た種,

アメリカ産と識別は難しい.日本のものを変種にする説がある.



*     *


紅葉の季節になったが、懐かしく... 紅葉の季節になったが、懐かしくも思い出す紅葉。

長野県・木崎湖の景観。

※ 画像は、総て借り物。※



「令和陸年(皇紀2684年)11月06日」
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