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Zak_Kinchaku-Bukuro
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11月
12日,
2024年
《 雅羅・/・〝里緑地の花 '11-2〟❖ ’24-317 ❖ 》
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泉の森で〝トリカブト属〟とおぼしき茎・花が立っている。
立派な姿に驚く。この場所で・・・?自然・自生したのか??
而して種別、花名特定できない(己の知識不足)。
泉の森には、観察調査されてる見識者おられる。情報を待ちたい。
観る楽しみ・調べる楽しみはあるが、目の衰え(老化)がひどい。
識者の特定を待ちたい。情報不足(私的)。
だが散策の楽しみは、倍加する。それにしても泉の森は楽しい場所だ。
帽子の高さが高くは、あるまいか!?!。撮影の仕方問題はあるだろうが。
葉の形状もつぶさに判らない。
《 特定できない花〝トリカブト属〟泉の森・山野草園 》
葉の形も微妙に違う。
分布図を観ると。。。?
** 神奈川県植物誌 **
A111 キンポウゲ科 RANUNCULACEAE
11.トリカブト属 Aconitum L.
日本の種類はすべて多年草で,多年生の根茎をもつレイジンソウ亜属 subgen. Lycoctonum と,2 年生の塊根をも
つトリカブト亜属 subgen. Aconitum に大別される.茎は斜上あるいは直立,ときにつる状になる.葉は掌状に 3 深
裂~3 全裂し,裂片は欠刻するか鋸歯がある.花序は有限あるいは無限,頂生または腋生し,総状~散房~円錐花
序となる.花は淡紅紫色~青紫色または黄色,稀に白色.左右相称で,1 個の上萼片(かぶと),1 対の側萼片,1対の蜜弁(花弁),多数の雄しべ,3~5 個の雌しべからなる.花糸は中部以下が翼状に広がり,縁は先端が多少と
も尖り,歯となる.果実は袋果,種子には翼がある.北半球の温帯~寒帯に約 300 種が分布し,中国西南部が分布
の中心.日本には 19 種,県内の独立種としては 3 種がある.
トリカブト類の形態による識別は Kadota(1987)によってよく整理されたが,雑種や生態型と見られるものは変
異が連続的で,識別は困難である.ただし,県内の平地から低山地で最も多く見られるツクバトリカブトとヤマト
リカブトは,葉の形態で比較的容易に識別が可能である.
文献: 門田裕一 , 1983. 茨城県植物ノート(1):Aconitum. 筑波実験植物園研究報告 , (2): 93-107.
Kadota,Y., 1987. A Revision of Aconitum Subgenus Aconitum (Ranunculaceae) of East Asia. xvii + 249pp., 65pls.
Sanwa Shoyaku, Utsunomiya.
A.地下部は多年生の根茎.かぶとは明らかに幅より高さの方が大きい.蜜弁の舷部は細く,膨大しない.花柄に
は粗面屈毛が生える.花は淡紅紫色.根生葉は花時に宿存する ...........................................(1)アズマレイジンソウ
A.地下部は 2 年生の塊根,かぶとは高さより幅の方が大きい.蜜弁の舷部は太く,膨大する.花は濃青紫色~淡青紫色,
稀に黄白色~白色,根生葉は花時に宿存しない
B.花柄は無毛,葉は 3 深裂~3 全裂,裂片は粗い鋸歯があるか欠刻する ...........................................(2)カワチブシ
B.花柄は有毛,葉は 3 中裂~3 全裂,裂片は欠刻する
C.花柄には粗面屈毛のみが全面に密生する
D.葉は 3 深裂~3 中裂する.左右裂片の欠刻は比較的浅い傾向がある .............................(3a)ヤマトリカブト
D.葉は 3 全裂~3 深裂する.左右裂片の欠刻は比較的深い傾向がある .........................(3b)ツクバトリカブト
C.花柄には粗面屈毛と滑面開出毛の両方が生え,ときに腺毛がまじる
D.葉は 3 深裂~3 中裂する.左右裂片の欠刻は比較的浅い傾向がある ...................(4)イヌハコネトリカブト
D.葉は 3 全裂~3 深裂する.左右裂片の欠刻は比較的深い傾向がある .....1)ツクバトリカブト×センウズモドキ
(1)アズマレイジンソウ Aconitum pterocaule Koidz.; フジレイジンソウ A. fudzisanense Nakai
花柄には全面に粗面屈毛が生える.茎は円形または稜があり,稜はときに発達して翼状となり,直立またはつる
状に伸長する.葉身は輪郭が円形,3 浅裂~3 中裂し,裂片には粗い卵形~広卵形の鋸歯がある.葉柄と葉身の下面
脈上に粗面屈毛が生え,ときに粗面開出毛がまじる.花序は総状,下の花から開花する.花の外面には普通粗面屈
毛がまばらに生えるが,ときに粗面開出毛あるいは粗面伏毛が生える.かぶとは円筒形で,頂部は長く伸長し,し
ばしば粗面屈毛が生える.雄しべは無毛.本州(中北部の主として日本海側)に分布する.県内では小仏山地方面
に分布するが稀.『神 RDB06』では絶滅危惧ⅠA 類とされた.茎に稜があり,萼片の外面に直毛がある型はフジレ
イジンソウ A. fudzisanense とする見解がある.ただし,アズマレイジンソウには,茎の稜の発達の程度,萼片外面
の毛に変異があり,明瞭な識別点を認識できないため,アズマレイジンソウの一型とみなす.
標本:相模湖町小仏 1987.10.3 高橋秀男ほか KPM-NA1036754;藤野町佐野川 1987.10.14 高橋秀男ほか KPM-
NA1100246.
(2)カワチブシ Aconitum grossedentatum (Nakai) Nakai; ヤビツブシ A. maruyamae Nakai in Bull. Nat. Sci. Mus. Tokyo
32: 45-46 (1953) の基準産地は丹沢ヤビツ峠(1950.10.1 N.Maruyama TNS)
茎は斜上する.葉身は輪郭が 5 角形,稀に円形.普通 3 全裂するが,県内では 3 深裂のものがもっとも多い.また,
裂片は粗い鋸歯縁となるのが普通であるが,披針形の終裂片となるものもある.葉形の変異の幅は広い.花柄は無
毛.花冠のかぶとは円錐形,嘴は長い.雄しべと雌しべは普通無毛である.本州(関東地方西部~紀伊半島の太平
洋側),四国に分布.県内では丹沢に見られ,標高 1,400m を越える地域に分布するトリカブト類のほぼ 45%は本種で,
少し標高が下がって 1,100m~1,400m の地域になると本種は 15%,それ以下の標高になると本種の分布はなくなる.
丹沢山ヤビツ峠の標本に基づいて記載されたヤビツブシ A. maruyamae はカワチブシの一型と考えられる.雄しべの
花糸の歯が発達しないか,発達の程度が弱いことがその主要な特徴とされた.しかし,1 つの花のなかでも歯の発
達の程度には変異があり,独立した分類群とは認められない.
(3a)ヤマトリカブト Aconitum japonicum Thunb. subsp. japonicum; タンザワブシ A. unguiculatum Nakai in Bull. Nat.
Sci. Mus. Tokyo 32: 43-44(1953)の基準産地は丹沢の蛭ヶ岳(1927.10.30 K.Hisauti TI); ハコネトリカブト A.
senanense Nakai var. hakonense Nakai in Bot. Mag. Tokyo, 49: 504 (1935) の基準産地は箱根(1930.10.5 Nakai TI)
茎は直立または斜上する.葉身は輪郭が円形~5 角形,3 中裂~3 深裂し,裂片の切れ込みは浅いものから深いも
のまで幅の広い変異が観察される.葉形の変異の幅は広い.花柄には全面に粗面屈毛が生える.花冠のかぶとは僧
帽状~円錐形でしばしば頂部が前方に屈曲し,嘴が長い.雌しべは無毛,稀に粗面屈毛あるいは粗面斜上毛が背軸
側にまばらに生える.雄しべは普通粗面開出毛が密生するがときに無毛となる.本州(関東地方~東海地方)に分
布.県内では主として相模川以西の山地および丘陵地に分布する.丹沢の標高 1,400m を越える地域では,分布す
るトリカブト類のうち 15%だけが本種であるが,標高が下がって 1,100m~1,400m の地域になると 80%を本種が占
め,それ以下の標高になるとほとんど本種だけになる.丹沢の蛭ヶ岳の標本に基づいて記載されたタンザワブシ A.
unguiculatum はヤマトリカブトの一型と考えられる.雄しべの花糸の歯がよく発達することを特徴とされたが,前
述のヤビツブシの場合と同じ理由で独立した分類群とは認められない.
箱根の草原に生え,全体が小型で,茎が直立し,葉の裂片の切れ込みが深く,花序が散房状で,花が密集してつ
く型をハコネトリカブト var. hakonense (Nakai) Tamura といい,『神植誌 01』では区別したが,標本による明確な識
別は困難であり,ヤマトリカブトが草原に生えた直立型とする見解(Kadota 1987,門田 1988 神植誌 88)に従った.
(3b)ツクバトリカブト Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Tamura & Namba) Kadota
茎は直立または斜上する.葉は輪郭が 5 角形,3 全裂~3 深裂し,左右裂片の欠刻が深いため葉身が 5 裂したかの
ように見えるものもある.葉形の変異の幅は広いが,ヤマトリカブトと比較すると,鋸歯は粗く,鋸歯先端の突出
が顕著な傾向にある.花柄には全面に粗面屈毛が生える.花冠のかぶとは僧帽形,嘴が長い.雌しべは無毛,稀に
粗面屈毛が背軸側にまばらに生える.雄しべはふつう粗面開出毛が密生するが,ときに無毛となる.本州(関東地
方~中部地方)に分布.県内では主として東部の海寄りの丘陵地に分布する.神奈川県が分布の南限にあたる.
見れば観るほど、、、識別に悩む。だが、判明を楽しみにしている。
「令和陸年(皇紀2684年)11月12日」
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