補足;薊の不思議**!!
12月
6日,
2024年
《 雅羅・/・襍〝草花其の後Ⅱ〟❖ ’24-341 ❖ 》
そんな草花が残念なことに茎が立ったまま開花寸前に苅り取られてしまった。
群落地ではないが、下草刈りする場所は慎重に検討を願うばかりだ。
イチヤクソウの根茎は、しっかりと太い、来年も茎を立てるだろう。
他方、群生地の端等のイチヤクソウは、蒴果が見えている茎もある。
扁球の姿なのだが、遠目にいまだ立っているものもいた。
細い茎、落ち葉でたおれてしまった。今少し見たかった。
そんな中で12月に入ったのに若い茎で新たに花をつけている。
場所は、かなり離れた所に茎はたっていた。
その若い2茎を見ると、自然交雑しているのでは??とも思えた。
来年も継続観察してみよう。メモメモ。
12月
5日,
2024年
《 雅羅・/・〝草花其の後Ⅰ〟❖ ’24-340 ❖ 》
ムサシアブミの実には、毒性がある。
触れるだけでもかぶれる可能性があり見るだけにしたい。
《 泉の森・森のはらっぱ〝武蔵鐙の実〟》
泉の森の12月、下草刈りや坪刈りも終わった風。
綺麗になった森の林床、落ち葉が彩りを添えている。
地表辺りで菌類や微生物が活動し、養分豊富な土になる。
それとは別に人手の加わらない雑木林の縁にも植物が見える。
この時期は種々の実が見られ、そんな中で迫力あり際立つ実。
サトイモ科のムサシアブミの実は、堂々として凄い。
花期の姿(仏炎苞に包まれた肉穂花序)にも驚くが、、!
仏炎苞が枯れ始め、小葉がバカでかくなるのも驚く。
葉は、大きく長さは、30cm以上にもなる。
森のはらっぱで見る葉は、輝きて異様にも映ったが、
その後の実も見た者を圧倒するほどに迫力があった。
*
泉の森は、金網で囲まれた水道局管理地、
その外側・外周部分が散策路。
水道局管理地内は、殆ど人手が入らない“自然状態”。
それ故に、時として超希少植物が見つかったりする。
他方、大和市の財団管理公園(泉の森)も、
一般人が散策できる場所は限られている。
したがって一般人が見れる花もかぎられてしまう。
それでも素人眼に300種位の草本を見てきた。
実際、泉の森には7~800種位の植物がいると思われる。
財団のボランティア組織の一つに“植物調査班”があり、
日々、森内を探索・観察し保全整備をされている。
自然植物も、生き物だ。変異・増減がある。
それらをつぶさに観察、而して保全作業を行う。
その尽力には、畏敬の念を持つ。
散策者に、より良く鑑賞できるように移植さえもされている。
森林公園だが、ボランティアあっての公園だろう。
生物共同体的均衡、なんて表現がかつてあった。
自然を楽しんでいるのだが、生態系は、維持したい。
共存するには、人も植物に手を貸さないと・・・。
綺麗な花を見ている散策者として感ずるは!!
楽しんで探索し保全されてるボランティア諸氏。
植物好きからすると、ボランティア協議会と云う名称が^^)。
英語でのvolunteerは、〝自生植物〟を指す意味もある。
〝自生植物〟協議会・・・!?! 的を射てる。
「令和陸年(皇紀2684年)12月05日」
12月
4日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-65〟❖ ’24-339 ❖ 》
12月
3日,
2024年
《 雅羅・/・襍感〝泉の森〟❖ ’24-338 ❖ 》
早いもので、12月に入ってしまった。
予定・計画していた事々は、半分も出来ていない。
又、来年などとのんびりしておれない。少々あせる所。
古い呼称に、12月を厳月(げんげつ)とも呼んでいた。
諸々、その通りって痛感する。
1日1花をBloguruに記してみようと思ったものの苦戦している。
親たちの観察記録に追いつけない。場所等は分かっているのに知見が伴わない。
身近な里緑地ですら満足に観察出来ていない(知見不足・行動不足)。
地元、泉の森には植物を専門に観察調査されて居られる人々がいる。
中にお三方、女性が居られるがその博識には驚きを禁じ得ない。
地域特性の植生(潜在植生と人為植生)を記録したい。
私的に、故両親の記録を基に色々お教え頂き我が孫達に記録を残そう。
そんな思いを持って散策を始めている(来年に向けての準備)。
一般的には、つぶさに植物を探し観察しないと自然はわかり得ない。
博識者に教えを得て記録資料を完成させたい。
*
12月
2日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-64〟❖ ’24-337 ❖ 》

小型の一年生あるいは二年生の寄生植物で、10月下旬 - 11月中旬頃、
高さ3 - 11cmの植物体(花茎)を地上に出す。
全体が黄色で、花穂はやや細長い。
鱗片葉は10枚前後で、白色 - 黄色で葉緑素を持たず、小型。
地下茎は塊状で、皮目がない。花茎はこの根茎の頂端から3 - 10個出る。
雌雄同株で、一つの花穂(花の集合体)に雄花と雌花がつく。
花穂は長卵形で先端が細く尖り、黄白色。
雌花が花穂の表面全体に密生し、
それよりも大きい雄花はその間にまばらに散生している。
雄花は三枚の花びらがあって、はっきり分かる大きさをしている。
したがって、外見上は塊の上に花が散らばったような姿になる。
葉緑素を持たないため発芽した種子のうち、
寄主の根に付着したものだけが成長する事ができる。
海岸付近の低地林内で、トベラやシャリンバイ、ネズミモチ、ハマヒサカキ、
リュウキュウクロウメモドキ等に寄生する。
和名の由来は、1911年(明治41年)に鹿児島県揖宿郡喜入町(現鹿児島市)で
採取された標本により、記載されたことによる(最初の発見地は喜入小学校の裏庭)。
なお、鹿児島市吉野町磯の生育地は国の天然記念物に指定されている。
-- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』--
《 私的・・幻の草本〝喜入土鳥黐〟》

葉緑素が全くない。全体が黄色、または淡い黄褐色、とまるで茸のようだ。
*
天然紀念物調査報告(植物之部)第一輯 九六頁 参照
天然紀念物解説 二五〇頁
きいれつちとりもち Balanophora tobiracola Mak.
ハとべらノ根ニ寄生スル珍奇ナル種類ニシテ
本自生地ハ鹿児島市ノ東方磯ノ海岸山林中ニアリ
*
〝喜入土鳥黐〟面白い名前の多年草。希少・保護保全しなくては・・。
希少・貴重な植物は、身近にも生育している。
今で言う自然保護の原点は、天然紀念物保護法に基づく。
史蹟名勝天然紀念物保存法は、大正8年に出来た法律。
史蹟名勝部分は、ここでは省略して植物に関して。
「天然紀念物(天然記念物)」の語を最初に用いたのは、
東京帝大の植物学教授三好学 理学博士。
ドイツ留学で知り得た「文化記念物」
(クルトゥール・デンクマールKulturdenkmal)
と「自然記念物」(ナトゥーア・デンクマールNaturdenkmal)の2分類。
後者の概念で「天然紀念物保存法」とされたようだ。
第二次世界大戦後に云われ始めたのが自然保護という表現。
この表現もドイツから入ってきた、ナトゥアーシュッツNaturschutz。
自然との関わり合い。まずは植物探索からだ。
そして植物を愛でる。探し見つけ、大切に共存したいものだ。
人は、雑草と嫌う植物にも存在異議がある事を肝にめいじたい。
「令和陸年(皇紀2684年)12月02日」
12月
1日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-63〟❖ ’24-336 ❖ 》

《離弁花類で被子植物に属する寄生植物の科。》
学名:Mitrastemon yamamotoi Makino
別名:タイワンヤッコソウ、ヒシガタヤッコソウ

四国(徳島県・高知県),九州(宮崎県・鹿児島県),屋久島,種子島.
ヤッコソウ(奴草);
被子植物に属する寄生植物。葉緑素を持たない全寄生植物。
森林のシイノキなどの根に寄生、徳島県が自生分布の北限。
種子を作る植物は緑色の葉を持っていて光合成をして
必要な養分を自分で作るのが普通であるが、
ヤッコソウは、10cmにも満たず、全体が白く緑色の葉を持っていない。
自分では養分を作ることができず、別の植物にくっ付いて養分をもらっている。
そうした植物を寄生植物という。
ヤッコソウはその寄生植物のひとつで、シイノキ属の植物の根に寄生する。
秋に 「奴 」に似た白い花を付ける事でこの名がある。
国や県の天然記念物に指定されている。
ヤッコソウには帽子と呼ばれる箇所(雄蕊が筒状になったもの)があり、
帽子の側面には花粉が詰まった葯が帯(葯帯)の様になっている。
花は初めは雄蕊の帽子を被っているが、徐々に被り部分が落ち雌蕊が顔を出す。
花には、蜜が豊富に出て花下側にある鱗片葉の付け根に蜜が溜まる構造。
その蜜を求めてやってきた小動物や虫が、花に頭を突っ込む。
すると頭が、雄蕊の帽子に触れ花粉が小動物や虫の体に付着。
そして別の花に移って同様に蜜を吸うという行動・・・。
その行動が、むき出しになった雌蕊に体が触れて受粉する。

子孫を残すための花にエネルギーを集中することができる。
そこで、花粉を運んでもらうために効率の良い形になっていて、
普通の植物とは大いに異なった形をしている。
《 私的・・幻の草本〝奴草〟》

スダジイやツブラジイの根に寄生する。
クリーム色の鱗片状に退化した姿、まさしくやっこさんだ。
“雄性期”
雄蕊の花糸・葯が着し雄蕊全体が帽子状になり雌蕊の柱頭と子房を上から覆い、
粘液状の花粉が黄色がかったリング状の葯から分泌される。
“雌性期”
花粉が出なくなった雄蕊はすっぽり抜け落ち柱頭が露出して受粉を待つ。
蜜は燐片葉の上部つけねに大量に分泌されており、
蜜を摂食した昆虫や鳥類(メジロ)は花粉を運ぶ。
受粉が完了した個体は柱頭が黒褐色に変色し合着した花被片に保護される。
子房内部には多数の微小な種子がつくられる。
熟すると液果状になり、そのまま冬越しをする。
*
解説するとは、大変だ。専門的植物用語を平たく説明頂くとよく理解できる。
「令和陸年(皇紀2684年)12月01日」
11月
30日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-62〟❖ ’24-335 ❖ 》

学名:Cirsium maritimum
別名:ハマゴボウ(浜牛蒡)
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IA類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」

伊豆半島以西~四国、九州(太平洋岸)の海岸に生育。
海岸線に群生し、紅紫色の花を夏から初冬まで楽しませてくれる。
大型の頭花を下向きに咲かせるアザミ。
根生葉は花期にも生存する.茎高10-60 cm,
茎には長い白毛があり根際で分枝し地表を這い鋭い刺のある葉を密につける。
葉は互生し、羽状に深裂し、裂片が三角状に尖り、基部は茎を抱かない。
葉表は無毛、質が厚く光沢があり、葉裏の葉軸、脈上に長い白毛が密生する。
頭花は紅紫色、上向きにつき、総苞は幅2~3㎝の筒形。
頭花の基部に葉状の苞が数個つく。
総苞片は斜上し、総苞内片の先端部分が折れ曲がり、開出することがある。
痩果には褐色の枝分かれした長い冠毛がつく。
《 私的・・幻の草本〝浜薊〟》

(7)ハマアザミ Cirsium maritimum Makino
海岸礫地や砂地に生える雌雄同株の多年草.
葉は肉質厚く強い光沢があり,縁辺はしわがより,著しい刺がある.
茎は高さ 10~60cm,葉は羽状に深裂して茎を抱かず,
葉の下面脈上には白毛が密生.
頭花は 7~11 月に開花し,茎の先端に 1 花を直立する.
総苞は筒形,総苞片は下部で圧着し,上部は鋭く斜上する.
総苞片に腺体は無いか,あっても退化的で粘らない.
本州(関東地方以西),四国,九州に分布.
県内では三浦半島西岸に生育地があるが,
分布量が少なく現状は明らかでない(村上 2011 日本の浜辺を歩く 257-259).
『神 RDB06』では絶滅危惧ⅠA 類にされた.
産地が局限されているうえに個体数も少なく,絶滅が懸念される.
ハマアザミは,シマアザミ C. brevicaule A.Gray,
オガサワラアザミ C. boninense Koidz.,オイランアザミ C. spinosum Kitam.
などとともに,ナンブアザミ節のなかで海岸線に特化したグループで,
関東地方はその東限にあたる(門田 1990 国立科学博物館専報 (23): 51-61).
*

手元にあるメモだが、昭和30年前後のことと思われるが、
三浦半島荒崎から諸磯湾の間の浜で観たとある(広範囲で場所は??)。
又、伊豆の城ケ崎でも観たとある。現在では不明だ。要調査。
日当たりのよい海岸沿いの砂地、草地、岩場。
探すにも大変。絶滅してる可能性のほうが大きい。
解説書にある花の基部・総苞片が反り返らず、張り付き重り鐘形。
総苞片の下に大きな苞葉が少しつく(苞葉には1~4個のトゲ)、
想像するだけで楽しい薊。
ハマアザミの若い芽や茎は、食用になる。
この種ではないが、天婦羅、味噌漬け、きんぴらにしてよく頂いた。
ハマゴボウ(別名)とは、根の形や香味がゴボウに似る事よる。
昨今は、ごぼう堀りなどしないだろうが綺麗に掘り採るのは難しい。
「令和陸年(皇紀2684年)11月30日」
11月
29日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-61〟❖ ’24-334 ❖ 》

海岸の岩場に生え、草丈10cm程。茎は太く這って広がりロゼット状になる。
主幹は葉をつけるだけで、株そのものは数年間生育した後、
側枝を出して花をつけて果実ができると普通枯死する。
葉は厚く倒卵形。葉先が円く基部は次第に細くなって翼になり縁に細かい鋸歯がある。
根生葉は下半部が羽状に切れ込むことがある。
側枝は主幹の葉腋から出て10cmほど地を這った後上向して密散房状の花序をつける。
頭花直径約1.5㎝、黄色の舌状花。総苞は細長く総苞片は2列。外総苞片は短い。
花期は夏の終わりから冬の初め。
《 私的・・幻の草本〝畔唐菜〟》
11月
28日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-60〟❖ ’24-333 ❖ 》

静岡県以西、四国、九州、琉球列島に自生する。
暖温帯~亜熱帯の常緑広葉樹、やや乾燥した林床に生える。
シュンランと分布が重なる事もあるが、
カンランは、平野部近くに見える。
草丈20~60cmの多年草。
新旧の球茎が地表に連なり、太い根を地中に伸ばし、
角質で線形の葉を数枚つける。
花は茎頂に総状の5~10個、やや疎らに緑色~紫色の花を付ける。
苞は膜質で線形、長さ8~30mm。
萼片は広線形でよく開き鋭尖頭、長さ3~4cm,幅3.5~4.5cm。
花弁は披針状線形で長さ2~3cm、蕊柱を取り囲むように伸びる。
唇弁は舌状で肉質、長さ2~2.7cm、淡黄色で紫紅色の斑紋が入り、
中央に2本のひだ状隆起がある。
蕊柱は湾曲し、長さ約8mm。葯はやや角ばった半球形。
花は芳香があり、色は変化に富む。

シュンランの葉の鋸歯は微細でルーペがないと判らない。
※ 以上の画像、総て借り物 ※
《 私的・・幻の草本〝寒蘭〟》
** 神奈川県植物誌 **
A061 ラン科 ORCHIDACEAE
37.シュンラン属 Cymbidium Sw.
(中島稔,『神植誌 01』:秋山守・佐宗盈,図:秋山守)
地上生または着生.根茎の地上部は通常偽球茎となり,
根は一般に太いひも状で四方にのびる.
葉は線形~狭長楕円形で左右に叢生し,
一部は緑葉がなく菌従属栄養性が進化している.
また,緑葉がある種でも共生菌への依存度が高い事が判明している.
花茎は偽球茎基部から生じ,基部または上部に少数の鱗片葉をつける.
花はやや大きく 1 個または数個を総状につけ,苞は短い.
萼片と側花弁は離生し,開出または斜開する.
唇弁はずい柱基部につき 3 裂し,側裂片は幅広くずい柱を抱き,
中裂片は分裂せず基部から中央部まで 2 隆起線がある.
ずい柱は長く半円錐状.花粉塊は 2 個.
東アジア,マレーシア,インド,オーストラリアに約 55 種が知られ,
日本には 10 種が分布し,県内には 4 種が自生する.
*
両親の記録メモの中に聞いたことのない花名があった。
調べてみると“寒蘭”。阿波寒蘭、紀州寒蘭、日向寒蘭、薩摩寒蘭。
特に、高知県産のものを土佐寒蘭と称する由。
寒蘭は花の形、花の色、葉の形等、変化の多い植物らしい。
寒蘭全てでは、日本だけでも2千5百種を超える由!!
園芸種を含めてのことだろうが・・。
調べていくと、希少種が故に自生種は、盗掘で絶滅寸前!?!
園芸大国・日本だが、余りにも情けない実情でもある。
身近な里緑地に、同属の春蘭が居るがとても似ているようだ。
まだ観ぬ野生の寒蘭だが、是非に自生を観てみたい。
* *
あるブログに高知県の寒蘭を紹介している記事を見つけた。
* * *
ハルカンラン咲く 自然界ではまぼろし
2020.03.18 06:33|野生ラン・3月|
2014/4/20 の記事を改めて掲載しました。
牧野植物園で、ハルカンランが咲いています。だが、自然界でこの花に出会うことはないでしょう。
ハルカンランは、カンランとシュンランとの自然交雑種と推定されており、
学名は Cymbidium × nishiuchianum です。
種小名(nishiuchianum)は、寒蘭の栽培技術の研究、普及に努めると共に、
土佐愛蘭会を創立した西内秀太郎氏のことです。
カンランは花も姿もいろいろと変化がありますから、
ハルカンランと命名されるまでは、カンランの品種として栽培されていたのではないか、と想像します。
カンランの花期は秋から初冬にかけて、シュンランは春ですからずれがあります。
しかし、大昔の高知県ではカンランの開花株も沢山あったそうです。
シュンランは高知県人は手を出す者はいなかったので、いくらでも咲いていたはずです。
ですから、遅咲きのカンランと早咲きのシュンランとが出会う機会もあって、
ハルカンランが誕生したと考えられます。
これは昔の話。今はカンランの開花株は捜しまわても見ることはできません。
自然界に両者が同時に花を咲かせて、交雑種が誕生することは夢のまた夢でしょう。
「令和陸年(皇紀2684年)11月28日」
11月
27日,
2024年
《 雅羅・/・〝備忘録 24-59〟❖ ’24-332 ❖ 》

学名:Solidago decurrens Lour. var. decurrens
synonym Solidago virgaurea subsp. asiatica
別名:アワダチソウ、サイバナ

北海道〜九州の日当たりのよい山野に生える。茎高30〜80cm。
根生葉は、ふつう花期には枯れる。
茎葉は長さ7〜9cmの卵状楕円形で、基部は細くなって葉柄の翼に 続く。
枝の上部に直径約1.3cmの黄色の頭花を多数つける。
中心に両性の筒状花、まわりに雌性の舌状花がある。
総苞片はほぼ4列に並ぶ。外片は短い。
そう果は円柱形。冠毛は長さ約3.5mm。花期は8〜11月。(野に咲く花)
《 懐かしい草本〝秋の麒麟草〟》

51.アキノキリンソウ属 Solidago L.
(勝山輝男,『神植誌 01』:大場達之,図:大場達之)
多年草.葉は互生.
頭花は茎の頂部に円錐花序,散房状花序などをなして集まりつく.
総苞は狭筒形,楕円形など.花は黄色.総苞片は多列.花床は蜂巣状.
舌状花は雌性で,周辺に 1 列,中心に両性の筒状花がある.
または雌性花は退化してすべて同形の筒状花からなる.
痩果は円柱形で 8~12 本の縦肋がある.
冠毛は多数で細く,1~2 列,やや不同長.
北アメリカを中心に約 120 種があり,ユーラシアに少数があり,
また北アメリカの 2~3 種が世界に広く帰化する.
県内には在来種が 1 種分布し,帰化種が 4 種ある.

Solidago virgaurea L. subsp. asiatica (Nakai ex H.Hara) Kitam. ex H.Hara
茎は単立または数本叢生し高さ 30~80cm.
根生葉は花時には枯れている.茎中部の葉は披針形から卵状楕円形.
縁に鋸歯と毛があり,長さ 7~9cm.幅 1.5~5cm.
頭花は長さ 3~6mm の柄があって,径 12~14mm.
総苞は長さ 5~5.5mm.総苞片は外片ほど短かく,鋭頭.
舌状花は長さ 6.5~8mm.痩果は円柱形で,無毛.冠毛は長さ 3.5mm.
北海道,本州,四国,九州;朝鮮に分布.
乾いたススキ草原,明るい林縁,河原などに生える.ススキ群綱の標微種.
*