《 雅羅・/・〝備忘録  24-64〟❖ ’24-337 ❖ 》

キイレツチトリモチ(喜入土鳥黐... キイレツチトリモチ(喜入土鳥黐)ツチトリモチ科(Balanophoraceae)
学名:Balanophora tobiracola
キイレツチトリモチ(喜入土鳥黐... キイレツチトリモチ(喜入土鳥黐);
小型の一年生あるいは二年生の寄生植物で、10月下旬 - 11月中旬頃、
高さ3 - 11cmの植物体(花茎)を地上に出す。
全体が黄色で、花穂はやや細長い。
鱗片葉は10枚前後で、白色 - 黄色で葉緑素を持たず、小型。
地下茎は塊状で、皮目がない。花茎はこの根茎の頂端から3 - 10個出る。
雌雄同株で、一つの花穂(花の集合体)に雄花と雌花がつく。
花穂は長卵形で先端が細く尖り、黄白色。
雌花が花穂の表面全体に密生し、
それよりも大きい雄花はその間にまばらに散生している。
雄花は三枚の花びらがあって、はっきり分かる大きさをしている。
したがって、外見上は塊の上に花が散らばったような姿になる。
葉緑素を持たないため発芽した種子のうち、
寄主の根に付着したものだけが成長する事ができる。
海岸付近の低地林内で、トベラやシャリンバイ、ネズミモチ、ハマヒサカキ、
リュウキュウクロウメモドキ等に寄生する。
和名の由来は、1911年(明治41年)に鹿児島県揖宿郡喜入町(現鹿児島市)で
採取された標本により、記載されたことによる(最初の発見地は喜入小学校の裏庭)。
なお、鹿児島市吉野町磯の生育地は国の天然記念物に指定されている。
-- 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』--


《  私的・・幻の草本〝喜入土鳥黐〟》
キイレツチトリモチはツチトリモ... キイレツチトリモチはツチトリモチ科の寄生植物。
葉緑素が全くない。全体が黄色、または淡い黄褐色、とまるで茸のようだ。

天然紀念物調査報告(植物之部)第一輯 九六頁 参照
天然紀念物解説 二五〇頁
きいれつちとりもち Balanophora tobiracola Mak.
ハとべらノ根ニ寄生スル珍奇ナル種類ニシテ
本自生地ハ鹿児島市ノ東方磯ノ海岸山林中ニアリ

〝喜入土鳥黐〟面白い名前の多年草。希少・保護保全しなくては・・。
希少・貴重な植物は、身近にも生育している。
今で言う自然保護の原点は、天然紀念物保護法に基づく。
史蹟名勝天然紀念物保存法は、大正8年に出来た法律。
史蹟名勝部分は、ここでは省略して植物に関して。
「天然紀念物(天然記念物)」の語を最初に用いたのは、
東京帝大の植物学教授三好学 理学博士。
ドイツ留学で知り得た「文化記念物」
(クルトゥール・デンクマールKulturdenkmal)
と「自然記念物」(ナトゥーア・デンクマールNaturdenkmal)の2分類。
後者の概念で「天然紀念物保存法」とされたようだ。
第二次世界大戦後に云われ始めたのが自然保護という表現。
この表現もドイツから入ってきた、ナトゥアーシュッツNaturschutz。
自然との関わり合い。まずは植物探索からだ。
そして植物を愛でる。探し見つけ、大切に共存したいものだ。
人は、雑草と嫌う植物にも存在異議がある事を肝にめいじたい。


「令和陸年(皇紀2684年)12月02日」
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