12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。主力株の一部に売りが先行しましたが、米経済の軟着陸(ソフトランディング)への期待が支えとなり、ダウ平均は小幅ながら上昇する場面がありました。
13日朝に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えており、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退するなか、利下げ転換のタイミングを探る上で重要な指標となり、内容を見極めたいと積極的な売買を手控える雰囲気も見られます。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前週末に史上初めて「5000」の大台に乗せています。
ダウ平均株価は前週末に反落したものの、8日まで連日で最高値を更新していました。主要な株価指数が高値圏にあるなか、週明けの株式市場では利益確定や持ち高調整の売りが出やすくなります。
売り一巡後、ダウ平均株価は小幅な上昇に転じ、米経済が想定ほど減速しないとの見方や人工知能(AI)需要が企業業績を押し上げるとの期待が支えとなり、買いを促しています。
終値は、前週末比125ドル69セント(0.33%)高の3万8797ドル38セントで終え。2営業日ぶりに過去最高値を更新しています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比48.12ポイント(0.30%)安の1万5942.54でした。
S&P500種株価指数は、前週末比4.77ポイント (0.095%)安の5021.84でした。