名目GDP、ドイツに抜かれ世界4位@内閣府
2月
16日
15日、内閣府が発表しました2023年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比(0.1%減)、この成長が1年続いた場合の年率換算で(0.4%減)でした。マイナス成長は2四半期連続。2023年通年で、国際比較に使われる名目GDPの実額がドイツに抜かれ、世界3位から4位に転落しています。
日本は1968年に国民総生産(GNP)で西ドイツ(当時)を抜いています。ドイツの経済規模を下回るのはおよそ半世紀ぶりとなりました。日本は名目GDPで2010年に中国に抜かれ、世界2位から3位に転落していました。
2023年10~12月期の実質GDPの内訳は、過半を占める個人消費が(0.2%減)、設備投資は(0.1%減)と、いずれも3期連続のマイナスでした。昨年の春闘での賃上げは30年ぶりの高水準となりましたが、物価高を背景に実質賃金が低迷したほか、コロナ禍明けの需要回復が一服し、内需を圧迫したようです。
2023年10~12月期の実質GDPの内訳は、過半を占める個人消費が(0.2%減)、設備投資は(0.1%減)と、いずれも3期連続のマイナスでした。昨年の春闘での賃上げは30年ぶりの高水準となりましたが、物価高を背景に実質賃金が低迷したほか、コロナ禍明けの需要回復が一服し、内需を圧迫したようです。
2023年通年の名目GDPは前年比(5.7%増)の591兆4820億円(4兆2106億米ドル)です。名目成長率は3年連続のプラスで、1991年(6.5%増)以来32年ぶりの高水準となり、実額も最高を記録しています。ただ、大幅な円安の進行でドル換算のGDPが目減りし、ドイツの名目GDP(4兆4561億米ドル)を下回りました。