本来は森林性の暑さに弱い蝉ですが、幼虫は比較的乾燥した土中を好み、成虫は街路樹の「ケヤキ」や「サクラ」などの樹木を好みますので、ヒートアイランド現象で乾燥化が進む都会でも【ミンミンゼミ】が繁殖する要因になっているようです。
【ミンミンゼミ】は、カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目セミ科に分類され、和名通り「ミ~ンミンミンミン・・・・」と鳴いています。
成虫の体長は35ミリ程度で卵型、幅が狭い頭部と太くて短い腹部を持ち、体に対して長い翅があり、全体では 「アブラゼミ」 程度の大きさです。
体色は胸部と腹部の境界付近が白く、他は黒地に水色や緑井リオの斑紋があり、日本産の蝉としては、比較的鮮やかな色をしています。
少し遅めの顔出しになりましたが、さすがにお手ごろな値段の肴類は売り切れで、このお店の最高価格(300円)の「鶏の天ぷら」にしました。
一般的には「唐揚げ」が主流でしょうが、あっさりとした天ぷらに、辛子とマヨネーズを混ぜ、味わい深くいただいてきました。
芋焼酎の「黒霧島」(300円)を呑まれていた先客さん、お勘定が三千円を超えていたのに驚き、いくら杯を重ねたのかなとつい計算してしまいました。
空き地の草むらや、お花が咲き乱れているお庭などの横を通るときには、何か昆虫がいないかと、つい足を止めて眺めてしまいます。
いましたいました、緑色の葉の上に、体長40ミリほどの【オンブバッタ】の<メス>がじっとしていました。
【オンブバッタ】のほとんどは飛べませんので、捕獲するのは簡単ですが、口から黒い液を出して威嚇攻撃に出ます。
幼虫は8月上旬から9月上旬に羽化しますが、他のバッタ類に比べ最盛期が1か月ほど遅く、晩秋にも姿を確認できるときがあります。
幼虫期に高温で育つと淡褐色の成虫になりやすいことが知られていますが、今年の神戸は猛暑日がない8月でしたので、体色が緑色の成体が多いかもしれません。
8月から10月にかけて、「リィ~・リ・リ・リ」と、少し弱い声で鳴く【モリオカメコオロギ】と遭遇いたしました。
草むらの中での合唱はよく耳にし、近づきますと素早く飛び逃げますので、なかなか正体を現してくれない<コオロギ>たちです。
「オカメコオロギ」は、本州から東南アジアにかけて分布、仲間は3種あり、本種は主に森林の落ち葉の中などを好み、「ハラオカメコオロギ」は草地や畑など、「タンボオカメコオロギ」は湿地や田んぼに生息しています。
写真の【モリオカメコウロギ】は、産卵管がありませんので<オス>だとわかりますが、正面から見た<オス>の顔の左右が膨らんでいるのが「オカメ」という名の由来です。
この3種は触角の付け根から付け根に白い線が入るのが特徴で、【モリオカメコオロギ】は、腹部が赤みを帯びています。
黒い物体が飛んできたと目をやりますと、体長25ミリほどの【ヒサマツムシヒキ】が葉にとまりました。
ハエ目(双翅目)ムシヒキアブ科ムシヒキアブ亜科に分類されていますが、ムシヒキアブ類としては、現在日本国内で351種が確認されており、シオヤアブ亜科の 「シオヤアブ」 などを含め科としては73種います。
幼虫は土中や朽木内に棲み、甲虫の幼虫などや昆虫を捕食して餌とし、成虫後は他の昆虫を捕獲、体液を吸い取ります。
写真の【ヒサマツムシヒキ】は、腹部先端に交尾器を持ち<オス>ですが、 <メス> は先が尖った形状です。
この写真のあと俊敏に飛び出し、「ハエ」を空中で見事に捕獲していました。
<蛹>からまだ羽化したばかりの<テントウムシ>を見つけて、しばらく観察しておりました。
前翅もツヤがあり、まだ後翅もたたまれていません。
写真の右側にも<蛹>が見えており、間違いなく<テントウムシ>だとわかるのですが、どの種の<テントウムシ>かなと悩んでしまいました。
一番におもいつくのは「キイロテントウ」ですが、これは和名通り前翅が黄色一色で、胸部が白地に2つの黒い斑点があるのですが、本種の胸部は黒色です。
「ナミテントウ」なら、前翅に黒色の斑点が入ります。
「キイロテントウ」・「ナミテントウ」、どちらかの個体変異でしょうか、なんとも悩ましい体色と姿でした。
<セセリチョウ>の姿が目につくようになりますと、秋の訪れを感じてしまいます。
第一世代の成虫は7月中旬から8月上旬にかけて、第二世代の成虫は9月上旬から中旬にかけて発生し、第三世代も見受けられる時があります。
晩夏から秋にかけてが活動期の最盛を迎え、集団をつくって南の方に移動していきます。
「蝶」にしては地味な色合いで胴体も太く、 「モンシロチョウ」 のようなかわいさもなく、翅模様がきれいな 「ナミアゲハ」 のような姿でもなく、しばし「蛾」の仲間と間違われるかわいそうな姿ですが、これも一種の擬態なのかもしれません。
本種を含め、<セセリチョウ>の仲間の翅色は茶褐色でよく似ており、翅裏の銀紋が同定の決め手となり、この「イチモンジセセリ」は銀紋が縦に4個並んでわかりやすい種です。
アルミサッシの縦枠に、【チャスジハエトリ】の幼体を見つけました。
クモ目ハエトリグモ科スジハエトリグム属の「蜘蛛」ですが、成体はハエトリグモとしては大きい方で、 <メス> は10~12ミリ、 <オス> は8~10ミリ程度で、体格の差はあまりありませんが、体表の模様が<性的二形>を示し顕著に違います。
頭部は中央が盛り上がり、両側は丸っこく、腹部は後がやや尖った倒卵形、体表全体に毛が多く生えています。
肉眼で見ますと、脚も細い体長4ミリほどの幼体ですが、正中線に沿って縦筋が入り、腹部後ろ側に一対の白い丸い点を持ちますので、この段階で<オス>の紋様を備えています。
JR神戸駅山側の花壇で、一瞬「小さなカラス?」と見間違える鳥と遭遇いたしました。
よく見ると<ハト>なんですが、全身が黒く、また頭部が白黒のまだら模様です。
<ハト>はハト目ハト科に属する鳥類の総称として使われていますが、世界中には約42属290種が分類され、日本には「カラスバト属」(カラスバト・他)、「キジバト属」(キジバト・他)、「ベニバト属」、「アオバト属」(アオバト・他)などの5属が生息しています。
写真の<ハト>は、よく見かける「カラスバト」・「キジバト」・「アオバト」等のどれとも特徴が似ていませんが、おそらく多彩な色を持つ「カワラバト」だとみています。
前翅長が10~15ミリ程度と小さな【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】ですが、「シルビアシジミ」や「ルリシジミ」ではないかと期待して観察していますが、なかなか遭遇できません。
ブログル仲間の <Toshiaki Nomura>さん も裏翅の黒点模様を気にされていました。
【ヤマトシジミ】の掲載も(25)回目になりますが、今回はその観察の中で気が付いた点を記録として残しておきたいと考えました。
上記の二匹はどちらも【ヤマトシジミ】ですが、
(1) 黄丸で囲んだ位置の黒点の距離が違います。
(2) 赤丸で囲んだ位置の黒点が、つながっているか離れているかの違いが出ています。
(3) 緑丸で囲んだV字模様が、不鮮明と鮮明の違いがあります。
「シルビアシジミ」は、円弧で並んでいます二番目の黒点(青丸)が、内側に入っているだけで別の種になります。
「ルリシジミ」は、「シルビアシジミ」と同様に二番目の黒点(青丸)が内側にあり、また赤丸の黒点がはっきりと二つに分かれています。
多少の違いでも同じ種、黒点一つの違いで別の種と、蝶の模様にも悩まされてしまいます。
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