< 8:10 「キチキチ」と飛び蜘蛛の巣に引っかかっている状態 >
< 16:00 蜘蛛しかいない >
朝方の散歩時に、草むらから「キチキチ」と翅をふるわせて音を立てる <ショウリョウバッタ> と出会いました。
体色が褐色の<オス>の個体でしたので、あわててデジカメを構えたのですが、空高く舞い飛び、なんと蜘蛛の巣に引っかかってしまいました。
わたしが近寄らなければ、逃げることもなく、蜘蛛の巣に捕まることもなかったかもしれないと、なんだかかわいそうなことをしてしまったようです。
夕方その後のことが気になり、再度確認に出向きますと、<ショウリョウバッタ>の姿はなく、蜘蛛だけが巣に鎮座していました。
もがいて無事に逃げ延びることができたのか、はたまた蜘蛛の糸に絡められて餌食となり果てたのか、少し心が痛む自然の摂理です。
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山間部の山道で、どこの川か池から飛来したと思われる【オオシオカラトンボ】の<オス>が、配管の上で休憩中でした。
<オス>同士の縄張り争いに負けて、泣く泣く飛び出して来たのかもしれません。
体長50~60ミリほどあり、 「シオカラトンボ」 よりはやや大きく腹部もずんぐりとしており、複眼も黒褐色ですのでたくましさを感じます。
胸部背面の複雑な翅の取り付く基部まわりなど、自然の造形の美しさに見とれてしまいます。
土の山道を歩いていますと、突然ピョコンと飛び跳ねますので「いたのか」と存在がわかりますが、地面の上では迷彩色で見分けがつかない【イボバッタ(疣飛蝗)】です。
卵で越冬をして、年に1回発生、5~6月頃に孵化、約2か月間の幼虫を経て成虫となります。
前胸部背面にイボ状の突起が2個あることが和名の由来で、日本産のトノサマバッタ科の昆虫としては最小の部類に入り、オスで20~25ミリ、メスで30~35ミリほどの体長しかありません。
今年も【イボバッタ】と無事に遭遇できましたが、年々出会える回数も少なくなる傾向かなと感じています。
昨夜「ピーマン」を使い、 「ピーマンと牛肉炒め」 を作ろうとしましたら、ヘタの部分に穴が開いているのに気が付きました。
この穴は「もしかして・・・」と、包丁を使わずに手で「ピーマン」の実を剥いて見ますと、予想通り【オオタバコガ】の20ミリばかりの幼虫とご対面です。
ヤガ科タバコガ亜科の「蛾」の幼虫で、発生は8~10月頃に多く、11月中旬まで続きます。
メスの産卵は、植物の生長点部付近の葉に一粒ずつ産み付け、幼虫は6齢を経て地中で蛹になり越冬します。
広食性で、「ピーマン」・「トマト」・「ナス」などのナス科を始め、ウリ科の「キュウリ」、キク科の「レタス」など幅広く茎や葉・実などを食い尽くす害虫です。
体長は5~6ミリ、 「コハナグモ」 よりもわずかに大きく、カニグモ科の特徴として長い脚を持つ【ハナグモ】です。
眼は2列8眼あり、側眼が大きく発達し、頭部の側面の盛り上がった位置についています。
4対の脚は、前3対が前を向き、残りの1対は後ろを向いている特徴があり、この脚を張った姿が「蟹」に似ているので、カニグモ科と和名がつけられています。
動作は割とゆっくりとしていて、その名の通り花の近くや低い草の上で虫を待ち構え、発達した前2対の長い脚で虫を捕獲します。
オスは頭胸部および脚は赤褐色で、腹部の中央付近が緑色をしていますが、メスでは頭胸部および脚は緑色で腹部は白っぽく、写真の【ハナグモ】は全身が緑色でまだ幼体のようです。
笹の葉の上で休憩している【ヤマトシジミ】ですが、右側の<触角>がありません。
生き残るためには厳しい自然環境でしょうが、蝶の<触覚>は「鼻」の役目を担い、匂い・風・音を感じる器官ですので、片側半分では苦労があるとおもいます。
複眼の間から出ている<触角>ですが、いくつかの<節>で構成されています。
根元の部分は<基節>といい、この部分で<触角>を動かしています。その次に並んでいる部分を<こう節(こうせつ)>と呼び、先端は匂いを感じる<べん節(べんせつ)>という部分で、 「セセリチョウ」 を除いて棍棒状の形をしています。
<べん節>は、同じ種類でも<節>の数が異なり、いまだ原因は究明されていません。
蛾の<触角>はオスは <櫛状> で、メスは尖っていますが、オスはメスの出すフェロモンを、夜間飛びながら敏感に嗅ぎ取るために特殊化した形状をしています。
「ヨモギ」の茎に、白い綿状の塊が目立つ時期になりました。
「ヨモギワタタマバエ」によって茎に形成される直径2ミリほどの球形の<虫こぶ(虫えい)>で、表面には白色の長い毛が密生、直径10~20ミリほどの綿状の塊となります。
<虫こぶ(虫えい)>そのものの側壁は薄いのですが堅く、内側には橙赤色の幼虫が一匹入っています。
「ヨモギ」には、「ヨモギマルフシミバエ」が作る <ヨモギクキマルズイフシ> などの<虫こぶ(虫えい)>なども寄生しますので、なんだかかわいそうな植物におもえてしまいます。
体長20~26ミリと、日本で一番大きな【オオアメンボ】ですが、体が大きいだけではなく、脚や触角も長く立派な姿をしており、オスの脚は40ミリを超えます。
カメムシ目(半翅目)アメンボ科アメンボ亜科に分類され、流れのおだやかな池や河川に生息、とくに水面が木陰に覆われたような環境を好みます。
<オス>は他の<オス>と<メス>を巡って競合するときに、脚の長さを比べ合うという面白い習性があります。
「ツバメ」の世界では、メスは<尾の長い>オスを選ぶようですが、【オオアメンボ】は「脚の長さ」が勝負どころのようで、なんだか身につまされてしまいます。
日本産の「アシナガバチ」の中では体長25ミリ前後と、最大の大きさを誇る【セグロアシナガバチ(背黒脚長蜂)】が、 「ヤナギトウワタ」 の花で蜜を吸っていました。
ハチ目スズメバチ科アシナガバチ属に分類され、働き蜂の羽化は5月下旬~7月、オスと新女王は7月下旬~9月に羽化します。
「スズメバチ」よりもほっそりとした体形で、飛ぶときには脚をだらりと広げながら飛ぶ特徴があり、餌を探しているときや休憩場所を探しているときには、左右にゆらゆらと振れながら飛んでいます。
腹部には、黒地に黄褐色の斑紋がはいりますが、この複雑な文様の形がきれいで、ついつい写真を撮りたくなってしまいます。
白色の「フヨウ」の花弁に、淡緑色の体色をした、体長5ミリ弱の<ヨコバイ>がとまっていました。
<ヨコバイ>は、カメムシ目ヨコバイ科に分類される昆虫の総称として使われています。
姿は「セミ」を小さくした形をしていますが、「セミ」は単眼が3個ありますが、<ヨコバイ>は2個だけです。
<ヨコバイ>として日本では約550種が確認されていますが、体長数ミリと小型であり、外見がよく似ている種も多く、十分に解明できていません。
姿の特徴から、「ヒメヨコバイ亜科」の一種だとみているのですが、手持ちの資料では同定できませんでした。
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