<クォン・サンウ>主演の韓国映画『悲しみよりもっと悲しい物語』(2009年・監督: ウォン・テヨン)をリメイクし、台湾の国内映画興行収入ランキング第1位の大ヒットを記録したラブストーリー『悲しみよりもっと悲しい物語』(2018年)が、2020年4月3日より全国で公開されます。
高校時代に運命的な出会いを果たした、音楽プロデューサーの「K」と作詞家の「クリーム」。それぞれ家族を失い、身寄りのなくなった2人は一緒に生活するようになり、互いに恋心を抱きますが、白血病を抱え、病状が悪化しはじめていた「K」は、「クリーム」に気持ちを伝えずにいました。余命わずかの「K」は、自分がいなくなっても「クリーム」が幸せに生きていけるよう、別の男性に彼女を託します。「クリーム」の結婚を見届け、「K」の目的は果たされたかのように思えたのですが。
「K」に<リウ・イールオ>、「クリーム」に<アイビー・チェン>が扮し、<ギャビン・リン>が監督を務めています。
初監督作『凱里ブルース』(2015年)で注目を集めた中国の新世代監督<ビー・ガン>(30)の第2作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』が、2020年2月28日より全国で公開されます。
自分の過去をめぐって迷宮のような世界をさまようことになる男の旅路を描いています。途中に3Dのワンシークエンスショットが60分入るという演出があり、物語の中盤で主人公が映画館に入り、現実と記憶と夢が交錯する世界に入り込むと同時に、観客も3Dメガネを装着し、その世界を追体験することができる趣向が施されています。
父の死をきっかけに、何年も距離を置いていた故郷の凱里へ戻った「ルオ・ホンウ」(ホアン・ジェイ)は、そこで幼なじみである白猫の死を思い起こします。そして同時に、「ルオ」の心をずっと捉えて離れることのなった、ある女性のイメージが付きまといます。香港の有名女優と同じ「ワン・チーウェン」(タン・ウェイ)と名乗った彼女の面影を追い、「ルオ」は現実と記憶と夢が交わるミステリアスな旅に出ます。
2018年・第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。日本では、同年の第19回東京フィルメックスで学生審査員賞を受賞しています。
『アストラル・アブノーマル鈴木さん』で知られる<大野大輔>監督(32)の新作『辻占恋慕』が製作決定しています。あわせて<早織>(31・旧名:小出 早織)、<加藤玲奈>(22・AKB48)、<濱正悟>(25)、<川上奈々美>(27)、<ナビ>、<ひらく>、個性派シンガーソングライター<西山小雨>、<小竹原晋>、らのキャストが発表されています。
本作は時代に取り残されたシンガーソングライターと彼女を支えるマネージャーが、込み入った問題が山積みの中、それぞれの道をさまよい歩き始めるさまを描く音楽映画。<大野大輔>がカナザワ映画祭2016で期待の新人監督賞を受賞した『さいなら、BAD SAMURAI』、第18回TAMA NEW WAVEでグランプリを含む3冠を獲得した『ウルフなシッシー』に連なる「青春三部作」の最後を飾る作品として企画されました。
『百円の恋』 (2014年・監督:武 正晴)・ 『過激派オペラ』 (2016年・監督: 江本純子)の<早織>が主人公の「富岡恵美」、<大野大輔>自身がマネージャーの「岡部信太」を演じます。そのほか世の中を達観したアイドル「菊地あずき」に<加藤玲奈>、才能・実力ともに抜群のくせ者編曲家「一里塚郷」に<濱正悟>がキャスティングされています。 『全裸監督』 の<川上奈々美>、『街の上で』(2020年5月1日公開・監督:今泉力哉 )の<小竹原晋>、 『無限ファンデーション』(2018年・監督: 大崎章)の<西山小雨>、 『恋愛依存症の女』 (2018年・監督: 木村聡志)の<ひらく>、ミスiD2018ファイナリストの<ナビ>も出演。<西山小雨>と<ナビ>が、劇中歌も担当します。
なお『辻占恋慕』」の支援者を募るクラウドファンディングがMotion Galleryで実施されています。5月のクランクインを予定しています。
「乃木坂46」の<与田祐希>(19)が、俳優の<竜星涼>と<犬飼貴丈>が裸一貫でダブル主演する映画『ぐらんぶる』(2020年5月29日公開・監督:英勉)で映画デビューすることが発表されています。
原作は既刊14巻で累計発行部数440万部を突破しており、2018年7月からはTVアニメ化もされた人気作品『ぐらんぶる』(『good!アフタヌーン』2014年4月~講談社・原作:井上堅二・作画:吉岡公威)です。<竜星涼>が演じる主人公「北原伊織」は大学進学を機に海辺の町に引っ越し、叔父が営むダイビングショップ「GRAND BLUE(グランブルー)」に下宿。きれいな海とかわいい幼なじみと憧れのキャンパスライフに期待していました。
しかし、彼を待ち構えていたのは男ばかりで飲み会の嵐のダイビングサークルで、大学で出会った友人「今村耕平」(犬飼貴丈)もサークルに加わり「裸」での日々を送ることになります。
<与田祐希>が演じるのは、「北原伊織」のいとこで同じ大学に通うヒロイン「古手川千紗」です。同じサークル仲間でもあり、普段はクールだが、大好きなダイビングのことになるとやさしくキュートなしぐさを見せるクーデレ(クール+デレ)美少女的存在です。「北原伊織」と「今村耕平」のバカ騒ぎを虫ケラのような目でさげすんだり、男たちを足で踏んだり、さらには白目を剥くぶっ飛んだ顔を見せるなど、体当たり演技に挑戦しているようです。
福岡県福岡市出身の<与田祐希>は、「乃木坂46」史上最多応募となった2016年3期生オーディションで見事に合格を果たし、華々しくデビュー。翌年に発売された18thシングル『逃げ水』では、異例のスピードで初選抜にして初Wセンターに大抜擢。さらに1st写真集『日向の温度』(2017年12月26日・幻冬舎)は初版で10万部発行を記録し、2018年にはテレビ東京系ドラマ『モブサイコ100』にて女優デビューを果たすなど、多方面で活躍しています。
米ウォルト・ディズニー・スタジオの実写映画『ムーラン』が、同社の実写リメイク映画として初めてアメリカで(PG-13)指定となったことが公表されています。日本では、2020年4月17日(金)から全国で公開されます。
『シンデレラ』・『美女と野獣』・『ダンボ』・『アラジン』など、ディズニーは往年の名作アニメーションを次々と実写映画化しています。これらの作品のアメリカでのレイティングは、G(全年齢対象)かPG(保護者の検討を推薦する)でしたが、『ムーラン』は「13歳未満の子どもの鑑賞について保護者の厳重な注意が必要」とされる(PG-13)指定になっています。
同社の実写リメイク版としては初のことですが、ディズニーが配給する「スター・ウォーズ」シリーズやマーベル作品の大半が(PG-13)指定となっているため、アクションに力を入れた証拠ともいえそうです。
『ムーラン』は、愛する父の身代わりとなり、兵士として国の運命をかけた戦いに身を投じるヒロインの物語。「ムーラン」役には、『ザ・レジェンド』の<リウ・イーウェイ>が抜てきされています。ほか、『ハンニバル・ライジング』の<コン・リー>、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の<ドニー・イェン>、『エクスペンダブルズ』シリーズの<ジェット・リー>ら、ハリウッドでも活躍する国際は俳優陣が脇を固めています。ニュージーランド出身の『クジラの島の少女』(2003年)の女性監督<ニキ・カーロ>がメガホンをとっています。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019で大賞と市民賞(観客賞)を受賞した<ワン・ビン(王 兵)>監督作「死霊魂」の公開日が4月4日(土)に決定、このほどポスタービジュアルが公開されています。
2018年のカンヌ映画祭に特別招待された本作は、いまだに明らかにされていない部分も多い「反右派闘争」という中国史の闇に迫るドキュメンタリー映画です。8時間26分にも及ぶ上映時間、休憩2回を挟む3部上映、という圧倒的な大作です。
1950年代後半に、突然、中国共産党によって、反動的な右派と名指しされた55万人が、理由もわからず収容所に送られたという政治闘争。そこに世界史に類のない大飢饉が重なり、収容所は凄惨極まりない地獄と化し、大量の餓死者を続出しました。映画は、半世紀以上を経て「生還率10%」とも言われた収容所を生き延びた人々が、それぞれの体験をカメラの前で証言しています。『無言歌』(2010年)・『鳳鳴(フォンミン) 中国の記憶』(2007年)で描いたテーマと再び向き合った<ワン・ビン>監督が、忘れ去られた死者の声を掘り返していきます。
フランスとスイスの資本を得て、撮影は2005年から2017年にかけて行われ、120人の証言、600 時間に及ぶ映像素材から完成。このほど公開されたポスター画像は、証言者の姿と、収容所があったゴビ砂漠に野ざらしにされた人骨が異様な迫力で迫ってきます。
【追記】新型コロナウイルスの影響で、2020年4月4日よりの公開が、2020年6月27日よりの公開に延期されました。
左『さくら』表紙/右上から<北村匠海>・<小松菜奈>・<吉沢亮>
『あおい』で2004年に作家デビューした<西加奈子>(42)の2作目の小説『さくら』(2005年2月23日・小学館刊)を『三月のライオン』(1992年)・『ストロベリーショートケイクス』(2006年)の<矢崎仁司>が実写化したのが本作『さくら』で、2020年秋に全国で公開される予定です。
ごく普通の家族・長谷川家と彼らの愛犬「さくら」が、ある日長男が交通事故に遭遇したことで、その幸せの構図が崩れていきそうになる残酷な運命に翻弄されながらも強く生きていく姿を描いています。一家の次男として生まれた主人公「薫」を<北村匠海>、容姿端麗で破天荒な妹「ミキ」を<小松菜奈>が演じ、ハンサムで人気者の兄「一」に<吉沢亮>が扮しています。
公開されたキャスト写真には、「薫」、「ミキ」、「一」が並んで微笑むさまが捉えられています。なおこの写真を使用した帯が巻かれた原作小説が、2月25日(月)より書店で順次販売される予定です。
お笑い芸人の<バカリズム>(44)が主演や脚本を務め、2017年に放送された連続ドラマの(2017年4月13日より読売テレビ)が、<住田崇>監督(54)により 映画化 された『架空OL日記』が、2020年2月28日より全国で公開されます。
原作は、<バカリズム>が2006年から3年間、銀行勤めのOLのフリをしてネット上につづり、働く女性の心理や日常がリアルに描かれていると話題を集めたブログを書籍化した『架空升野日記』(2013年・小学館文庫)です。
憂鬱な月曜日の朝、銀行員OLの「私」(バカリズム)は、眠気に耐えながらもメイクし、家を出ます。満員電車に揺られ、職場の最寄り駅で仲良しの同期「マキ」(夏帆)と合流。職場社に着つくと、後輩の「サエ」(佐藤玲)や入社8年目の「小峰智子」(臼田あさ美)、10年目の「酒木法子」(山田真歩)も加わり、いつものように更衣室で就業前のおしゃべりに花を咲かせます。
「私」をバカリズム自ら演じるほか、「マキ」役の<夏帆>(28)をはじめ、同僚OL役の<臼田あさ美>(35)、<佐藤玲>(27)、<山田真歩>(38)、<三浦透子>が(23)ドラマ版から続投しています。「ソヨン」役に 『新聞記者』 (2019年・監督:藤井道人)の<シム・ウンギョン>(25)や「小野寺課長」役に<坂井真紀>(49)、「リエ」役<志田未来>(36)、「クミ」役<石橋菜津美>(27)が新キャストとして加わっています。
『シュリ』(1999年・監督: カン・ジェギュ)や 『ベルリンファイル』 (2013年・監督: リュ・スンワン)の<ハン・ソッシュ>、『オアシス』(2002年・監督: イ・チャンドン)や『殺人者の記憶法』(2017年・監督: ウォン・シニョン)の<ソル・ギョング>という韓国映画界を代表する2人の実力派俳優が共演し、ひき逃げ事件の加害者の父と被害者の父の運命が交錯するさまを描いたサスペンスノワール『悪の偶像』が、2020年4月17日(金)から全国で公開されます。
息子の「ヨハン」が飲酒運転で人をひき殺してしまったことを知った市議会議員の「ミョンヒ」は、事件をもみ消そうとします。しかし、現場に居合わせた被害者の新妻「リョナ」の行方がわからなくなっていることが判明。事実が明るみに出ることを恐れる「ミョンヒ」は、「リョナ」の行方を追う。一方、被害者の父親である「ジュンシク」は、「リョナ」が妊娠していることを知り、なんとかして彼女を捜し出そうとします。それぞれのルートで「リョナ」を追う「ミョンヒ」と「ジュンシク」でしたが。
「ミョンヒ」役に<ハン・ソッシュ>、「ジュンシク」役に<ソル・ギョング>、「リョナ」役に 『哭声/コクソン』 (2016年・監督: ナ・ホンジン)の<チョン・ウヒ>(32)が扮し、監督・脚本は 『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』 (2013年)の<イ・スジン>が務めています。
原発事故に見舞われた福島県の様子を、東日本大震災直後から800日間にわたって記録した「遺言 原発さえなければ」を手がけたフォトジャーナリストの<豊田直巳>と<野田雅也>が、同作に続いて原発事故後の福島をテーマに撮り上げたドキュメンタリー『サマショール 遺言 第6章』が、2020年2月29日より全国で公開されます。
前作同様の「遺言」プロジェクトの一作で、全5章で描いた前作に続く「第6章」と位置づけられています。放射能汚染により全住民が避難した福島県飯舘村では、震災から6年が過ぎ、避難指示が解除されることになりました。
仮設住宅に暮らし、故郷に戻るか否かの決断に揺れる元酪農家の<長谷川健一>さんは、原発事故から30年が過ぎたチェルノブイリを旅する。そこで、立入禁止区域に暮らす「サマショール」(ウクライナ語で「自主帰還者」の意)に出会った<長谷川>さんは、彼らの姿に自身の未来を重ねてしまいます。
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