25日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は大幅に続落して始まりました。四半期決算を発表した銘柄の一部が大幅安となり、ダウ平均株価を押し下げています。米国のインフレ圧力が根強く、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が遅れるとの観測から株売りにつながっています。
ダウ平均株価の構成銘柄では、キャタピラーが大幅安。朝発表の2024年1〜3月期決算で売上高が市場予想を下回りました。2024年12月期通期の見通しも慎重との受け止めから、売りが優勢となっています。前日夕に2024年1〜3月期決算を発表したIBMも急落し、ダウ平均の重荷となりました。
ダウ平均株価の構成銘柄ではあ血ませんが、メタプラットフォームズが一時(16%)下げています。24日夕に決算と併せて発表した売上高見通しが市場予想を下回ったほか、設備投資計画を引き上げたことを材料に売りが膨らんでいます。ほかのハイテク株にも売りが波及し、アマゾン・ドット・コムとセールスフォースが下げている。25日の取引終了後に決算を発表するマイクロソフトも安い流れです。
同日発表の週間の新規失業保険申請件数は20万7000件と、市場予想(21万5000件)を下回っています。米国のインフレ圧力がなお根強いとの見方から、米債券市場では長期金利が上昇(債券価格は下落)しています。一時は(4.73%)と、昨年11月上旬以来の高水準を付け、金利の上昇で株式の相対的な割高感が出たとみた売りも出ています。
ダウ平均株価は、前日比375ドル12セント(0.98%)安の3万8085ドル80セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比100.99ポイント(0.64%)安の1万5611.76でした。
S&P500種株価指数は、前日比23.21ポイント (0.46%)安の5048.42でした。