翅の白い紋が特徴的なカメムシ目 (半翅目 )ヒョウタンナガカメムシ科オオモンシロナガカメムシ属の【オオモンシロナガカメムシ】です。
体長10~12ミリ程度のカメムシで、この類では大型で細長い体格をしています。体全体、地色は黒です。頭部は黒くて前方に突出しています。前方に近い部分には褐色の微毛がある。複眼は黒く、単眼は紅色をしています。
触角は第1節が最も短くて太くなっており、第2節は最も長く、それより先、次第に短くなる。触角の色は基本的には黒褐色ですが先端の第4節は基部側の半分が黄白色となっています。
前翅は全体には黒褐色で、基部側の鞘翅の部分の前の縁と先端に黄白色の斑紋があり、特に先端のものは三角形で大きく、鞘部の基部近くには不規則な小さい白い斑紋があります。
出現時期は3~11月とほぼ通年にわたってみられます。森林の地表で見られ、行動は活発で、植物の実の落下したものや地下茎などから汁を吸います。もっぱら地表を徘徊するもので、他のナガカメムシ類のように植物の上に登ることはほとんどありません。