「1ドル=146円20銭~146円21銭」
7月
11日
10日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、前日比5銭の円高・ドル安の「1ドル=146円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=146円19銭」、安値は「1ドル=146円78銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)高官が早期の利下げに言及し、円買い・ドル売りが優勢でした。ただ、米経済指標が労働市場の底堅さを示し円相場の重荷となっています。
10日、(FRB)の<ウォラー理事>は「我々は(金融を)引き締めすぎており、7月に利下げを検討する可能性がある」との認識を示しました。6月にも同様の見解を述べており意外感はありませんでしたが、市場では早期の利下げが改めて意識され円買い・ドル売りを誘いました。
もっとも、円の上値は重く、10日発表の週間の米新規失業保険申請件数は「22万7000件」と7週ぶりの少なさでした。市場予想(23万5000件)を下回り、労働市場の減速に対する懸念が後退したことから円売り・ドル買いも出ています。
米国と欧州連合(EU)が近く関税交渉で妥結するとの観測があります。協議の行方を見極めようと様子見の市場関係者も多かった。