「1ドル=145円10銭~145円11銭」
6月
18日
18日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落でした。12時時点は「1ドル=145円09〜11銭」と前日17時時点と比べて56銭の円安・ドル高でした。
中東地域の緊張の高まりから円やユーロなど主要通貨に対するドル買いが強まりました。日銀の追加利上げへの思惑が後退したことも円売りを促しています。
イスラエルとイランの武力衝突を巡り、<トランプ米大統領>は17日、自身のSNSでイランに対して無条件降伏を迫り「我々はしびれを切らしている」などと表明しています。米国が軍事介入に踏み切る可能性が意識され、「有事のドル買い」が膨らんでいます。
日銀が追加利上げに慎重だとの見方も円相場の重荷となっています。17日まで開いた金融政策決定会合で政策金利の現状維持を決定し、利上げを急がないとの見方が広がりました。
もっとも、下値は限られています。日本時間18日午前に「米金融規制当局が米銀の米国債取引を制約する自己資本規制の緩和を計画している」と報道されています。規制の見直しで米銀行による米国再投資が広がれば米金利の低下圧力になるとして日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入り、相場を下支えしました。