日経平均株価(6月9日)終値3万8088円57銭
6月
9日
9日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比395円48銭(1.05%)高の3万8137円09銭でした。
米雇用情勢の底堅さを背景に6日の米株式相場が上昇し、投資家心理が改善しています。値がさのグロース(成長)株を中心に買いが入り、指数を押し上げました。香港ハンセン指数など週明けのアジア株が総じて上昇したことも支えとなっています。
6日発表の5月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数や平均時給の伸びが市場予想を上回りました。米景気に対する懸念後退を受け、電気機器など輸出株が値を上げています。外国為替市場で円相場が「1ドル=144円台」に下落したことも買いをさそいました。<トランプ米大統領>が、9日に米国と中国の閣僚級会議を開くと明らかにし、貿易協議の進展期待も広がっています。
一方、日経平均が節目の3万8000円を上回ったことで利益確定売りも出やすく、上値が抑えられました。
また、<トランプ米大統領>が最初に強気に出て結局は譲歩する姿勢をみせていることから〈「TACO」(Trump Always Chickens Out)〉と呼ばれているところから、相互関税が米経済に与える影響は限られるのではないかとの見方が市場で強まっているようです。
おわりねは、前週末比346円96銭(0・92%)高の3万8088円57銭で終えています。終値で3万8000円台に乗せるのは、(5月29日)の「3万8432円98銭」以来になります。