『我来たり、我見たり、我勝利せり』@<ダニエル・ヘースル& ユリア・ニーマン>監督
6月
1日
「狩り」と称して人間を狙撃するエレガントな億万長者の姿を通し、資本主義の終末的世界をシニカルなユーモアで描いたオーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』が、2025年6月6日より公開されます。
起業家として成功し、莫大な財産を築き、幸福で充実した人生を送るマイナート家でした。家族を愛する父「アマン」は趣味の狩りに情熱を注いでいますが、狩りの対象は動物ではありません。〈上級国民〉である一家は何を狩っても許され、「アマン」は何カ月にもわたって無差別に人間を射殺し続けていました。
時にはその様子を目撃する者もいますが、誰も彼を止めることはできません。娘の「ポーラ」はそんな父の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、〈上級国民〉としてのふるまいを着実に身につけていきます。そしてある日、ついに「ポーラ」は父と一緒に狩りに行きたいと言いだします。
『失恋セラピー』の<ローレンス・ルップ>が父「アマン」を演じ、『さよなら、アドルフ』の<ウルシーナ・ラルディ>、『フィリップ』の<ゾーイ・シュトラウプ>が共演。『パラダイス』3部作の<ウルリヒ・ザイドル>監督が製作を手がけ、<ダニエル・ヘースル>&<ユリア・ニーマン>が監督を務めています。