『焼け石に水』(2000年)・『スイミング・プール』(2003年)など数々の名作を生み出し、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭の常連でもあるフランスの名匠<フランソワ・オゾン>が、自然豊かなブルゴーニュを舞台に、人生の秋から冬を迎える老齢の女性のドラマを描く『秋が来るとき』が、2025年5月30日より公開されます。
80歳の「ミシェル」はパリでの生活を終え、いまは自然豊かで静かなブルゴーニュの田舎でひとり暮らしています。休暇で訪れる孫と会うことを楽しみに、家庭菜園で採れた野菜で料理やデザートを作り、森の中を親友とおしゃべりしながら散歩する日々を送る「ミシェル」でした。
やがて秋の休暇を利用して娘と孫が彼女のもとを訪れますが、「ミシェル」が振る舞ったキノコ料理が引き金となり、それぞれの過去が浮き彫りになっていきます。後ろめたい過去を抱えつつも、人生の最後を豊かに過ごすため、そして家族や友人たちのためにも、「ミシェル」はある秘密を守り抜く決意をします。
フランスのベテラン女優<エレーヌ・バンサン>が主人公「ミシェル」役を務め、ミシェルの親友「マリー=クロード」を<ジョジアーヌ・バラスコ>、その息子「ヴァンサン」を<ピエール・ロタン>が演じています。また、<リュディビーヌ・サニエ>が『スイミング・プール』以来、21年ぶりに<フランソワ・オゾン>作品に出演しています。