神戸ご当地(1634)ゲームソフト「都市伝説解体センター」
5月
7日
神戸市を拠点に活動する4人組のゲームクリエーターチームが手がけたソフト「都市伝説解体センター」の人気が急拡大しています。都市伝説をテーマにさまざまな謎の真相を突き止めていくミステリーアドベンチャーで、2月に発売されると10日で10万本を売り上げました。秀逸なストーリーで多くのプレーヤーをとりこにし、多言語対応で海外にもファンを広げています。
製作チームは2020年に結成された「墓場文庫」です。神戸市在住のグラフィック担当<ハフハフ・おでーん>さんと兵庫県芦屋市在住のプログラミング担当<MOCHIKIN(モチキン)>さんが2人で立ち上げ、インターネット上で意気投合したシナリオ担当<きっきゃわー>さんと音楽担当<あだP>さんが加わりました。
4人は本業と並行してスマートフォンのアプリゲームなどを開発。2021年9月には個人や少人数で制作するインディーゲームの国内大会に参加し、特別賞を受賞しまています。これがきっかけとなり、ゲーム制作会社「集英社ゲームズ」と協働して「都市伝説-」が生まれています。メンバー全員がオカルト好きだったことも、このテーマにつながりました。
ゲームは、主人公の女子大学生「福来(ふくらい)あざみ」が都市伝説解体センターの新人調査員として、怪異や呪物などを調査します。SNSを使って怪しい情報を集め、現場で聞き込みをしたり特殊能力を使ったりして謎を解いていきます。独立した複数のストーリーをクリアしていく中で、背後に隠された大きな謎に少しずつ近づいていく展開です。
英語や韓国語、イタリア語、アラビア語など計13カ国語にも対応しています。単純な翻訳ではなく、各国出身の担当者と綿密な調整を繰り返し、登場人物の名前を変えるなど仕様にこだわりました。