日経平均株価(12月9日)終値3万9160円50銭
12月
9日
9日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前週末比106円40銭(0.27%)高の3万9197円57銭でした。前週末6日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数がそろって最高値を更新でした。
米市場でハイテク株を中心に買われた流れを引き継ぎ、きょうの東京市場でも買いが優勢でした。もっとも買い一巡後は戻り待ちや利益確定の売りに押され、下げに転じる場面もありました。
6日発表の11月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比22万7000人増と、市場予想(21万4000人増)を上回りました。平均時給の伸び率は前月比(0.4%)と市場予想(0.3%)より高くなっていますが、失業率は10月の(4.1%)から(4.2%)に上昇でした。総じて市場予想の範囲内と受け止められ、12月の米利下げ観測が強まりました。米長期金利の上昇に一服感が出るなか、米市場ではハイテク株を中心に買われ、きょうの東京市場でも幅広い銘柄が上昇しています。
日経平均株価は、一時「3万8972円78銭」の安値に転じました。前週の日経平均は週間で900円近く上昇していたうえ、年初からの日経平均の価格帯別売買高は3万9000円近辺で最も膨らんでおり、同水準では売り圧力が強いとみられています。前週の日経平均は値がさの半導体関連株をけん引役に騰勢を強めたとあって、値がさの半導体関連には短期的な過熱感を意識した売りが出やすく、日経平均の重荷となっています。
終値は、前週末比69円33銭(0.18%)高の3万9160円50銭で終えています。