「1ドル=142円86銭」
9月
30日
30日早朝の東京外国為替市場で、円相場は上昇しています。8時30分時点は「1ドル=142円85〜87銭」と前週末17時時点と比べて33銭の円高・ドル安でした。
27日投開票の自民党総裁選で<石破茂>が勝利し、日銀の追加利上げを改めて意識した円買い・ドル売りが続きましたが、週末に<石破茂新総裁>が日銀に対して積極的な利上げを求めない姿勢を示したことで8時半すぎには「1ドル=142円91銭」近辺まで伸び悩む場面がありました。
自民党総裁選では日銀の利上げに否定的な考えを示していた<高市早苗経済安全保障相>を破り、<石破茂>が勝利して新総裁に選ばれた。日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方が円買い・ドル売りを誘い、27日は「1ドル=146円台半ば」に下落していた円相場がニューヨーク市場では「1ドル=142円07銭」まで4円あまり急伸でした。30日の東京市場でも日銀の利上げを改めて織り込む形で円買い・ドル売りが続いています。
米金利低下も円相場を支えています。27日発表されました8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比(2.2%)上昇し、市場予想(2.3%上昇)を下回りました。米連邦準備理事会(FRB)が再び大幅利下げに動きやすくなるとして米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りにつながっています。