14日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前日比77円25銭(0.21%)安の3万6155円26銭でした。
13日発表の7月の米卸売物価指数(PPI)は、伸び率が市場予想を下回り、インフレが鈍化したとの見方から米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が高まりました。米長期金利は低下(債券相場は上昇)し、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇でした。東京市場でも朝方はアドテストなど半導体関連に買いが先行し、相場を押し上げました。トヨタやホンダなどの自動車株も買われています。
前場中ごろに、「岸田文雄首相は、首相官邸での記者会見で、9月に予定する自民党総裁選に立候補しない意向を固めた」と伝わると、日経平均は不安定な値動きとなりました。日経平均は一時的に強含みでしたが、午前の取引終了にかけては売りが膨らみ、下げに転じています。
終値は3営業日続伸し、前日比209円92銭(0.58%)高の3万6442円43銭で取引を終えています。