12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は高く始まった後、下落に転じています。14日発表されます7月の米消費者物価指数(CPI)などの重要指標を見極めたい市場参加者が多く、買い手控えの雰囲気が広がっています。ダウ平均株価の下げ幅は、一時200ドルを超え「3万9251ドル72セント」の安値を付ける場面がありました。
今週は(CPI)に加え、13日に米卸売物価指数(PPI)、15日に米小売売上高などが発表されます。2日の7月の米雇用統計が市場の想定より弱かったことで米景気への懸念が意識されやすく、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースにも影響を与えるインフレ鈍化や消費の減速度合いに注目が集まります。
ダウ平均株価は前週初めの5日までの3営業日の間に2100ドル下げた後、週末にかけてやや下げ幅を縮めていました。値動きが大きいなか、注目指標を控えて持ち高調整の売りが先行しています。ダウ平均の構成銘柄ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やホーム・デポ、セールスフォースなどが値を下げています。
外国為替市場で円が対ドルで「1ドル=147円台後半」と前週末(1ドル=146円60〜70銭)に比べて円安・ドル高で推移し、「円キャリー取引」の急激な巻き戻しが一服した状態が続いています。
ダウ平均株価は、前日比140ドル53セント(0.36%)安の3万9357ドル01セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比35.31ポイント(0.21%)高の1万6780.61でした。
S&P500種株価指数は、前週末比0.23ポイント (0.0043%)高の5344.39でした。